唐沢が語った妻・山口智子

 誉めてばかりになってしまうが、唐沢は仕事を離れても悪評が立った試しがない。山口智子(56)と1995年12月に入籍し、結婚26年目だが、夫婦生活においても危機説や不安説が流れたことはない。不倫など異次元の話だ。

 コロナ禍以降も2人が街中を仲睦まじくマスク姿で歩く姿が目撃されている。腕組みをしていたことまである。

 明治安田生命がアンケートによって選ぶ毎年恒例の『理想の有名人夫婦』ランキングで前回(2020年)は3位。1位は15年連続で三浦友和(69)と山口百恵さん(62)だったものの、友和さんたちは殿堂入し、もうランキングから卒業した。次は唐沢と山口が1位になる可能性は高いのではないか。

 唐沢が主演を張り続ける一方、山口も3月まで『監察医 朝顔』(フジテレビ系)に出演するなど夫婦揃って活躍しているからだ。無論、仲のよさが一番大きい。

 ちなみにほかの順位の夫婦は2位がヒロミ(56)と松本伊代(56)、4位が堺雅人(47)と菅野美穂(43)、5位が杉浦太陽(40)と辻希美(34)、6位が佐々木健介(54)と北斗晶(53)、7位が藤井隆(49)と乙葉(40)、8位が江口洋介(53)と森高千里(52)、9位が田中将大(32)と里田まい(37)、10位が桑田佳祐(65)と原由子(64)となっている。

 次回の「理想の夫婦」の発表は今年11月。友和さんと百恵さんの後継夫婦が大きな話題になるに違いない。筆者は唐沢と山口が大本命と読む。

 唐沢は山口との関係についてどう思っているのだろう。かつて、こう語っている。

「人間、やっぱり1人じゃ生きていけないよね。誰か味方がいないと。俺にとってあの子(山口)はそんな存在」(『婦人公論』12月8日号)

 唐沢と山口は同志のような存在なのではないか。ちなみに2人の間に子供はいないが、それについて山口は「私はずっと、子供を生んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました」(『FRaU』2016年3月号)と語っている。

 あえて出産という選択をしなかった。唐沢も同意した。価値観を共有しているのである。

 1998年のミリオンセラーで高校の副読本にもなった唐沢の自叙伝『ふたり』(幻冬舎文庫)にはこうある。

「おれをまるごと認めてくれ、注いでも注ぎ足りない思いで愛情を授けてくれた初めての女性が山口智子だった」

 2人の出会いはNHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』(1988年度下期)での共演。それを知らない世代の人も増えたが、山口はヒロインで唐沢は主要出演陣ですらなかった。

 その上、山口が青山学院短大出身で栃木の老舗旅館のお嬢様だったことから、唐沢は自分とは縁がない女性と思っていた。だが、2人はこのドラマの撮影中に引かれ合い、打ち上げの後、手を握り合う。交際が始まった。

 先に書いたことを少し訂正させてもらいたい。唐沢が爽やかになったのは山口と出会ったあとだ。南野陽子(54)が主演したフジテレビ系『アリエスの乙女たち』(1987年)で不良高校生を演じていたが、当時は雰囲気すら違った。

 山口という同志が唐沢の内面を変えたのだろう。やはり友和と百恵さんの後を継ぐのは唐沢と山口だと読む。

高堀冬彦(放送コラムニスト、ジャーナリスト)
1964年、茨城県生まれ。スポーツニッポン新聞社文化部記者(放送担当)、「サンデー毎日」(毎日新聞出版社)編集次長などを経て2019年に独立