だが、晩年のソウちゃんはがんなどの大病を患い、小池都知事は激務の中での別れとなった。このペットロスが過労に追い打ちをかけたのではないかと想像するのだが、前出の永田町関係者は言う。

「そこはしっかり割り切っていたと思います。気落ちしている場合でないことをいちばん理解しているのは小池さん。『鋼の女』と呼ばれるほどの彼女ですから、そんなセンチメンタルではないでしょう」と言いつつも「本当の小池さんの心の中は誰もわかりませんけどね」とつけ足した。

「彼女は政界にも敵が多く、基本的に頼る人はいない。ソウちゃんは黙って話を聞いてくれる、心を許せる相手だったのかもしれません」

2019年、ソウちゃんが17歳になったときの投稿(小池都知事のツイッターより)
【写真】つぶらな瞳が可愛い、小池都知事の愛犬・ソウちゃんのありし日の姿

最愛の子を亡くした悲しみがのしかかる

 小池都知事を襲ったとみられる『ペットロス症候群』。死別などでペットを失ったときの強い悲しみやストレスが心身の不調を引き起こす。

「最愛のペットとの別れで心身にさまざまな反応があるのは自然なこと。病気ではありません」

 そう話すのはペットロスカウンセラーの川崎恵さん。

 自分や家族にとっては『最愛の子』。犬や猫の場合、人間でいえば3~5歳の子や孫の存在に近い。

「ペットを失うということは“子どもに先立たれる親の状況”にも似ている。実の両親との別れよりもつらかった、という声もよく聞きます」

 ペットは人間と異なり、駆け引きもなく、無条件の愛で飼い主に寄り添ってくれる。だから飼い主はペットに心を開くことができ、人によってはきょうだいにも子どもにも、パートナーにもなる。

 そんな蜜月関係で結ばれているからこそ、別れのつらさは想像を絶するレベルとなる。

「気持ちの落ち込み、鬱のような症状、涙が止まらないなどの状態になります。やってしまったこと、できなかったことへの罪悪感。最愛の子がいなくなった孤独感や喪失感、絶望感……立ち直れるか、という不安もあります」

 無気力になったり、希死念慮も強くなる。

「多くの相談者が“死ぬことはできないから迎えにきてくれないかな”と。本当に死にたいんじゃないんです」

 身体にも反応が出る。頭痛やめまい、食欲不振や倦怠感。睡眠障害やもともとの持病が悪化するケースも。