動き出した一大プロジェクトだが、気になるのは映画の配給会社。木村はこれまで、数多くの東宝作品に出演してきた。『HERO』シリーズ(2007年、2015年)や『検察側の罪人』(2018年)、『マスカレード・ホテル』(2019年)などで、いずれもヒット作。今年9月には『マスカレード・ナイト』も公開予定で、東宝とはいい関係を築いていたはず。対して、東映作品への出演はゼロ。ここにきて“初タッグ”を組んだのはなぜか。

2011年の『南極大陸』以来、10年ぶりとなる綾瀬との共演に期待がかかる
【写真あり】撮影中に張り込みカメラを見つけ、笑いを堪える木村拓哉

「古くは高倉健さんや菅原文太さん、松方弘樹さんなどのスターが出演し、現在も吉永小百合さんが頻繁に出演しています。そんな東映の70周年に花を添えることには、大きな意味がある。昨年11月に東映グループの岡田裕介会長が急逝し、会社としても大きな悲しみに包まれています。そんな会社に、パワーを与えたい気持ちがあるのだと思います」(前出・映画ライター)

時代劇の火を消してはいけない

 時代劇に対しても、木村は胸に秘めた熱い思いがあった。

「昨今、時代劇は“お金はかかるし、数字も取れない”という理由で作られる本数が減っています。人気作の『暴れん坊将軍』も『遠山の金さん』も、ここ3年以上新作が作られていない。木村さんは、2006年の『武士の一分』や2017年の『無限の住人』への出演もあって、その魅力を肌で感じているため、“日本の伝統文化である時代劇の火を消してはいけない”と強く思っているようです」(同・映画ライター)

 時代劇の復活を担うスターには、進化を続けるためのハングリー精神も。

「木村さんは近年、フジテレビ系ドラマ『教場』での冷徹な教官の役や海外ドラマへの出演、マクドナルドのCM出演など、これまでやってこなかった分野にも次々と挑戦しています。東映作品に出るというのも、今まで関わりのなかった配給会社にあえてお世話になるという、彼の中での新たな挑戦なのでしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 どんな経緯があったにせよ、東映にとっては千載一遇のチャンスであり、木村にとっては挑戦的な意欲作。ヤル気満々のキムタクが演じる信長で、大ヒット映画が生まれる予感!