割り箸、塩、2つ穴、あとのせ……どれがおいしい?

 まずは割り箸。

 ビールに入れた途端しゅわしゅわと泡が立ち、箸を動かすとさらに発泡が増していく。江沢さんいわく「箸の肌目に反応して泡ができる。これは備前焼と同じ原理」。試飲の印象はというと、柔らかくモルト感もありなかなかイケる。

 次は塩。

 実は“塩入れ”はビールの撮影ではおなじみの泡作りテク。実際キメの細かい泡はできるが、当然塩の味はしっかり残る。「写真を撮るにはいいけれど、美味しく飲むという意味ではおすすめできない」とプロもばっさり。

 続いて2つ穴に挑戦。

 泡立ちはよいものの、時間をかけて少しずつ注ぐなどコツが必要。それ以前に缶切りで穴をうまくあけるのが難しい。江沢さんも「ビールサーバーと同じで小さい穴をビールが通ることで細かい泡ができる。理にはかなっているが再現は難しい」と指摘。

 最後はあとのせ。

 タンブラーでビールをシェイクし、グラスに注いだビールにのせる。「炭酸が抜けない分、味は保たれる。ただ泡は粗くなる」と言うとおり、発泡が感じられビール自体は美味しい。しかし泡のきめ細かさに欠けるため、泡を楽しむという意味では及第点に至らず。

 検証の結果、割り箸、2つ穴、あとのせの順で、塩は圏外、というのが編集部の結論。比べるまでもなく、プロの技がダントツ1位となった。

 まだ自粛ムードが続くこの夏、プロの極意で最高の家飲みを楽しんでみては?

●噂の方法を試してみた

(1)割り箸で混ぜる◎

木肌に反応し予想以上に発泡。味もよく麦の味わいも感じられる。

割り箸で混ぜる◎ 撮影/山田智絵

(2)塩を加える△

 ひとつまみでキメ細かな泡が発生。しかしもこもこの泡にはならず。

塩を加える△ 撮影/山田智絵

(3)穴を2つあける△

 泡立ちはよいが、注ぐ位置が高すぎたせいか少々粗めの泡に。

穴を2つあける△ 撮影/山田智絵

(4)泡をあとのせ○

 30mlほどシェイクしビールにのせる。泡は粗めだが味はよい。

泡をあとのせ○ 撮影/山田智絵