親権に「跡取り」事情

 有村、丸岡のケースはどうか。丸岡は2度の流産、不妊治療を経て、代理母出産で男児を授かっている。例え有村が子育てに協力していたとしても、不倫(未遂)をした夫に親権が行くのは納得がいかない気もするが……。

「歌舞伎役者などの家系ではよくある話なのですが、丸岡さんたちのお子さんも男の子ということで、“跡取り”の事情があったのかもしれません」

 有村といえば、父親は藤村延魚氏で『チョイスホテルズインターナショナル』の元副社長兼日本支社長。これまで明かされたおぼっちゃまエピソードは数知れず。そんな家柄の一人っ子でもある有村にとって、子どもは確かに大事な跡取りでもある。

「私がこれまで見てきたケースでも、お母さんが主に子育てをしてきたものの、夫側の家の子として育ったほうが、子どもにとっていいだろうという両親の判断で、親権は父親ということもいくつかありました。

 有村さんたちには世間からはさまざまな意見があるかもしれませんが、協議離婚で、親権を争った形跡もないので、不倫と親権については別のこととして考え、お子さんは有村さんの家庭で育ったほうがいいという判断がお2人の間であったのではないでしょうか」

 特に、芸能界では父親が親権を持つ割合が高いのでは、と堀井弁護士。

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「ココリコの田中直樹さんや中山美穂さんの元夫・辻仁成さんもそうですが、芸能人の方で親権を持ち、シングルファーザーとなった男性は他にもいらっしゃいます。

 芸能人の方は仕事の調整が比較的自由に出来ますし、お手伝いさんを雇う経済的な余裕がある人も多く、子どもを育てられる環境にあるため親権を取得するケースが多いのではないでしょうか

 先月離婚を発表した福原愛は、台湾人夫ともに「共同親権」とすることを明かした。日本では離婚後は単独親権になると法律で決められているが、多くの国では父母両者が親権を持つ「共同親権」が認められている。もし日本でも認められたら、一般家庭でも芸能界でも、また新たな形の家族が生まれていくことだろう。

 子どもにとって最善の選択とは何か。市村と有村のシングルファーザーとしての活躍にも期待したい。