新型コロナ禍で収入減。リモートが増え、外出は自粛。住むエリアや家賃を見直す人も多い。

 そこで住宅事情に詳しいジャーナリストの櫻井幸雄さんに最近の傾向を聞いた。

「首都圏では東京都江東区が人気。特に南砂など東西線沿いです。駅から15分ほどの離れたマンションなどの物件も売れています」

 さらに豊洲、東雲、有明など湾岸エリアも根強い人気が続く。マンションの購入希望者も増えている。

「都心への通勤時間が短く、大型商業施設もある。小中学校のレベルが高く子育て世代から人気です。ウィズコロナで住みやすいエリアとして注目されています」(櫻井さん、以下同)

豊洲にある公園。湾岸エリアはファミリータイプのマンションが中心で子育て世代に人気。公園も商業施設も近いので遊びに行くのも便利

埼玉県川口市も人気

 ほかにも首都圏の路線で急上昇中なのが小田急線の向ヶ丘遊園駅から海老名駅までのエリア。つくばエクスプレス沿線もあげられる。

 東京都外では埼玉県川口市も人気。というのもその手前にある東京都北区赤羽が急速に注目されたからだ。

「赤羽や王子エリアは物件の値段が安く穴場でした。そのため人気が集中し、現在は価値が上がってしまいました」

 川を挟んで対岸にある川口なら3LDKの新築マンションが赤羽より1000万円ほど安く購入できるという。赤羽と同じレベルの利便性を持ちながらも価格は安い。これが人気急上昇の理由だ。

 同じ理由で神奈川県の武蔵小杉や川崎駅周辺、関西地方では兵庫県尼崎市や大阪・都島区なども人気が急上昇。

 とはいえ、川口市や川崎市、尼崎市は「治安が悪いのでは」という印象が根強い。

「犯罪件数は多いが警察が目を光らせており検挙率も高い。とらえ方によっては安全といえるかもしれません」

 都心に近いこと。住宅の価格が安いこと。買い物が便利。これらを満たす場所であればイメージが悪くても選ぶ人が増え、穴場のエリアとなる。