日帰り登山での飲酒は自殺行為

◆特にやってはいけないNG行動

・発熱などの体調不良

「休みが取れない」などの理由から体調が悪くても強行する人がいる。病状が悪化し、事故につながるおそれがある。新型コロナの場合、症状が軽かったり無症状で発症に気づかず登ると周囲の感染リスクが高まる。

・間違ったルートから引き返さない

※イラストはイメージです
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 目印に気づかずに間違ったルートを進むことはよくあること。ただし、間違えた場合は必ず地図を確認し、元の道に戻ること。低い山だから、そのうち登山道に出ると思いそのまま進むと帰れなくなるので要注意!

・ヒールやサンダルなどの服装

※イラストはイメージです
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 低い山でも短パン、サンダル、スカート、ヒールなどの軽装はNG。薄着では雨が降って濡れたら夏でも低体温症になるおそれがある。転んだときにひざやひじをケガしたり、マダニや毒を持つ昆虫に刺される危険も。

・日帰り登山での飲酒

※イラストはイメージです
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 山頂や見晴らしのいい場所で飲酒している人を見かけるが絶対にダメ。キャンプをしたり、山小屋に泊まらない日帰り登山での飲酒は自殺行為。車の飲酒運転と一緒だ。下山時、転倒したり、迷ったりするおそれがある。

教えてくれたのは……●飯田邦幸さん●日本山岳救助機構(jRO)社員。日本山岳会理事。山岳ガイド協会公認登山ガイドステージ2、日本スポーツ協会山岳コーチ2などの資格を持つ。安全で事故のない登山と万が一の事故、遭難したときの対処を教える