ラオタは「スタンプラリー」感覚

《○「それではあなたはネットで誤報が発信されてもいいんですか? 現にこうして聞いた中で違うことが既にリークされてますよ」》

 と、めげなかったが“取材”は終了し、ラオタは店を出た。彼は次の言葉で締めた。
《(取材に対し)最大の難関を突破したと思ってもらって結講です(笑顔の顔文字)》

 こちらの文章には当然彼が食しただろうラーメンの画像もあわせて投稿されているが、もちろんこの出来事が“本当にあったこと”なのかは知るよしもない。

 しかし、ご一読いただければ“事実は小説より奇なり”よろしく、フィクションでは描ききれない傲慢さや独善ぶりを感じてしまわないのではないだろうか。

ラーメンのレビューサイトでは、細かく素人が採点しており……
ラーメンのレビューサイトでは、細かく素人が採点しており……
【写真】ラオタたちが“基準不明”の採点を日々綴っているレビューサイト

「美味いまずいがあることは理解できます。しかし、それは単純に個人の好みではないかと思います。その中でさまざまな人の目にとまるところで“まずい”というのはどうなのか。今は表現の自由だなんだで主張する立場がどうしても守られますが、これも誹謗中傷じゃないのかと思うんですよね……。

 あと、細かいことで言えば、星3つとかはわからなくもないですが、78点とかはなんだろうって(笑)。お前の一ケタの点数どんな基準なんだと思います」(前出・ラーメン店主)

 取材後、ラーメン店主は以下を口にした。

「スタンプラリーみたいに1回だけ来てああだこうだ言う人に守られているわけじゃなく、リピーターとして何度も来てくれるお客様に守ってもらっているので、極論言えば何を書かれようがどうでもいいと思います」

 ネットでの誹謗中傷が取りざたされる今。それは皇室など有名人だけではなく……。