野菜室…葉物と根菜を分けておいて

葉物は「立てる」が原則

 ほうれん草などの葉野菜は、ペットボトル容器にイン。ボトルの上部をカットし、手を切らないよう、切り口にビニールテープを巻く

紙袋で仕切ってすっきり

 上部を外側や内側に折り込んだ紙袋に、根菜類を入れて。土などで汚れてもすぐに変えられて衛生的。食材別に分ければ庫内スッキリ

冷凍室…すき間をなくして立てて収納

ブックエンドできれいに整列

 転倒防止にブックエンドを活用。仕切り役にもなるので、肉、魚、冷凍食品など種類別に分けるのにも便利。在庫管理が一目瞭然

かさばる外箱はオフ!

 箱入りアイスをそのまま入れると、かさばる。冷凍用保存袋の上部を外側に折り、筒状にして立てて中身だけ収納

冷蔵室は7割以下冷凍室は7割以上に

「見える、まとめる、取り出しやすいが、冷蔵庫収納のキーワード」

 と話すのは冷蔵庫収納&食品保存アドバイザーの島本美由紀さん。食材は種類別に分け、ごちゃつくものはカゴやトレーにまとめるといい。

「かといってカゴを多用するのは避けて。冷気をふさいで、食材が傷みやすくなってしまいます。浅いトレーか、メッシュ状のカゴを選ぶといいでしょう」(島本さん、以下同)。

 加えて冷蔵室は、7割以下の収納を心がけたい。

「それ以上だと、奥のものが見えにくくなり、使い忘れてしまうし、冷気も回りにくいからです」

 逆に冷凍室は、冷凍食品同士で冷やし合うので、7割以上詰め込むのがおすすめだ。

家庭の食品ロスでいちばん多いといわれる野菜は、在庫が見やすいようペットボトル容器などを使って立てて収納しましょう」

 畑で生えていたのと同じ状態を保つと、鮮度も長く保たれるというメリットが。

「次いで、ムダになりがちな出番の少ない調味料は、開封した日付を書いておくといいですね」

「冷蔵庫で家計が変わる!」
大野多恵子さん●ライフオーガナイザー、ハッピー冷蔵庫アドバイザー。片づけ・整理の資格を取得し、冷蔵庫の整理や活用法について多くの講座を開催。著書に『冷蔵庫さえ片づければ、なにもかもうまくいく』(竹書房)
「在庫がすぐにわかるのがベスト!」
島本美由紀さん●料理研究家。ラク家事アドバイザー。冷蔵庫と食品保存のスペシャリストとして、テレビや雑誌を中心に幅広く活躍中。『栄養素も鮮度も100%キープ! おいしい冷凍保存術』(宝島社)など著書多数。

《取材・文/樫野早苗 撮影/山田智絵(アイデアグッズ収納)》