'03年には、『水戸黄門』(TBS系)で原田さんが助さん役を演じることが決まり、夫婦で京都に移り住んだ。京都時代には、出産も経験し、彼女が憧れていた“家庭”を手に入れた。今でも京都での日々は思い出深いものになっているという。

「京都に移ったときは、これまで住んできた関東のどの街とも雰囲気がまったく違うので戸惑ったこともありました。でも、長く過ごすうちに、歴史を重んじる空気や人の雰囲気が心地よくなって、どんどん好きになりましたね。

 当時、夫は撮影が終わると子どもたちを自転車に乗せて遊びに出かけていました。子どもと遊んでくれるというか、本人も一緒に遊んでましたね。ちなみに夫は、今も昔も我が家の“でっかい長男”です(笑)

あの不倫騒動のウラ話も満載

『別れない理由』には、濃厚すぎる原田家のエピソードが“全部盛り”状態だ。原田さんの両親との関係や、愛さんの当時の心情、お子さんたちの実名や顔写真まで、こちらが心配になるほどのぶっちゃけぶり。まさしく“全裸”なのだ。

「私自身、本心しか書けないタイプなので“こんなに書いちゃって大丈夫かな?”と探りながら執筆しました。本が出てから夫婦仲が悪くなっちゃったらどうしよう(笑)」

 この本では、これまで詳細が明かされていなかった原田さんの過去の過ちについても克明に記されている。

「交際中に初めて浮気されたのが1度目で、そのときは気が動転して本当に辛かったです。でも、2年前の騒動は“3度目”だったので、かなり割り切って対応できたように思います。ちなみに、私が“原田、アウト〜!”と言ったエピソードは陽気な感じで独り歩きしていますが、実際は結構深刻な雰囲気だったんですよ」

 愛さんは自らを“サレ妻”と称するが、その声に悲壮感はない。著書を読むと、彼女の朗らかさと器の大きさは、これまでの経験に裏打ちされたものだとわかる。

原田龍二とお子さんたち(C)『別れない理由』/講談社
原田龍二とお子さんたち(C)『別れない理由』/講談社
【写真】原田龍二が“丸裸”にされた不倫報道に関する謝罪会見

「不倫騒動のあと、夫がとてつもなく優しく接してくれた時期があるんです。こんなに思いやりがある人だったんだ! なんて、ちょっと感動していたのですが、1か月くらいで普段通りに戻っちゃいましたね。もちろん“普通の日常”が一番いいんですけど(笑)」

 その一方で、最近は夫の変化も感じるようになった、と愛さんは話す。

「彼は面倒くさがりやだから段取りをするのが苦手なのですが、あの騒動をきっかけに、私の大好きなハワイへの旅行を計画してくれました。面倒くさがりやなところは変わっていませんが、家族に寄り添おうとしてくれているのは感じます」