離婚で増えるオファーは

 同じ離婚でも、杏(2020年に東出昌大と離婚)などはかっこいいシングルマザー像を開拓し、今でも演技にCMにと起用が続いている。『ハケンの品格』(日本テレビ)、『アンフェア』(フジテレビ系)などで“理想の女性上司”のイメージを築き上げてきた篠原は、離婚のドタバタのなか“韓流アイドルとの不倫疑惑”も報じられ、奔放な女性というイメージをつけてしまった。長谷川もバラエティー番組で「一現場一恋愛」と肉食系女子のキャラクターを押し出しているが、そういった一面や家族から離れての“単身別居”、離婚が新たな女優像を切り開いていくのだという。

「来年配信されるNetflixのドラマ『金魚妻』で篠原さんと長谷川さんも共演しているんです。ともに“不倫をする女性”を演じ、激しいベッドシーンをともなう体当たり演技をすることが話題になりましたが、家庭があり、特に小さいお子さんがいらっしゃる方はなかなか引き受けにくい役です。別居し、子どもと一緒に暮らしていないという生活を送っているからこそ、役に入り込めた部分もあったでしょう。今後、離婚をしたことで、ご本人の“ちょっと危うげな私生活”と重なるような役柄のオファーが増えると予想されていますよ」(舞台演出家)

 篠原と長谷川はともに2人の子をもつ母で、同じ有名私立校に通わせているという“ママ友”だと聞く。芸能人同士、色々と悩みも相談しやすく、さまざまな情報を共有していると思われる。同じ年に数ヶ月違いでの離婚。この偶然のウラには何か、ふたりだけの密談でもあったのだろうか。両人のみぞ知る──。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。