市販のおつまみ&酒には添加物がたくさん!

●一見素朴な「牛すじ煮込み」の原材料表示
原材料名:牛メンブレン、こんにゃく、牛肉、しょうゆ(小麦・大豆含む)、砂糖、みそ、みりん、ポークエキス、ソテーオニオン、たん白加水分解物、ビーフエキス、食塩、にんにくペースト、酵母エキス/増粘剤(加工デンプン)pH調整剤調味料(アミノ酸)カラメル色素、水酸化Ca、酸味料

「たん白加水分解物」
たん白質に塩酸を加えた人工的な物質。作られる際に発がん性が疑われる遺伝毒性を持つ物質が生成される場合も。法令上は添加物ではないので、いくらでも使うことが可能。
「増粘剤(加工デンプン)」
加工デンプンという食品のようなネーミングだが、れっきとした化学化合物。発がん性があるとされているものもあり、ヨーロッパでは幼児向け食品への使用が禁止されている。
「pH調整剤」
日持ち効果のために、弁当やサンドイッチなどに広く使われている添加物。34種あるが、どれを使っても一括表示でOK。何がどれくらい含まれているのかわからないので、安全性に不安が残る。
「調味料(アミノ酸)」
化学的に合成したうまみ成分で、危険性が心配されるL-グルタミン酸ナトリウムもこれに含まれる。数種類使われていても一括表示される。
「カラメル色素」
着色に使われる添加物で4種類ある。そのうち2つに発がん性が疑われる物質が含まれているが、どれを使用しても一括表示が許されている。

●いま人気の「ストロング缶チューハイ」の原材料表示
原材料名:レモン、ウオッカ(国内製造)/酸味料、炭酸、香料、ビタミンC甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、黄色4号

「酸味料」
単に酸味料と表記すればいい物質は20種類以上ある。なかには天然には存在しない物質もあり、安全性に疑問が残る。
「ビタミンC」
一見すると安全そうにも見えるが、実際は活性酸素を多く発生させる合成ビタミンCのアスコルビン酸。天然のものとは別もの。
「甘味料(アセスルファムK、スクラロース)」
甘さがアセスルファムKは砂糖の200倍、スクラロースは600倍、コストは4分の1以下の人工甘味料。長期にわたる人体への影響は未知数。
「黄色4号」
見栄えをよくするために色をつける人工着色料。石油を原料に作られるタール色素系の着色料で、発色がよく退色しにくいのが特徴。

命を縮めない!家飲み3か条

1.市販のおつまみは原形に近いものを選ぶべし!
買うならできるだけ素材の原形に近いものを。ゆで卵、冷ややっこ、落花生など、素材ままの素朴なものは添加物の入り込む余地が少ない。

2.缶チューハイよりビールにすべし!
お酒では甘めの缶チューハイ類が添加物が多い。アルコール度数が高いのに人工甘味料で口当たりがよく、飲みすぎる点も要注意。ビールやハイボールは製造方法にもよるが、添加物は少なめ。

3.「レジ横惣菜」は避けるべし!
コンビニの店頭で売られている揚げ物、おでんなどには原材料表示義務がないのでチェックできない。匂いにつられそうになるが、揚げ物は酸化、おでんは添加物の心配あり。

取材・文/野沢恭恵