コンビ解散の繰り返し、お笑いから離れた過去も

――放送後、反響は?

「そうですね。多くの人に褒めてもらえたし、ツイッターのフォロワーは1万5000人くらい増えました

「美川憲一さんのYouTubeにも出演させていただけて。いつかお会いできたらいいなと思っていましたが、すぐに時間をとってくださって」

美川さん、僕らのネタを一緒にやってくださって。すごかったです。テンパって、僕らのほうが間違えまくってしまって

「決勝後、人生変わった感はデカいですね。ずーっとテレビで見ていたスターに会えていて」

「そして、そのスターの方が僕らのことを知ってくださっている。その状況がもうワケがわからないですね

――そんな2人の出会いは?

「そもそも僕はコンビを組んでも、1年半ぐらいしか持たなかった。以前はボケ側でしたが、漫才をやってる自分がどうも合ってない感じがしていて。受けないし、相方もやめるし。そのたびに誰かが誘ってくれる感じで4、5組やりましたね」

「芝くん、めっちゃツッコむイメージだと思うんですが、出会ったころはめっちゃボケで。(千鳥の)大悟さんっぽかった。髪もこんなリーゼントじゃなくて、素朴な少年だったんですよ(笑)」

「そうですね。そんな状態がずっと続き、23歳くらいのときに1回お笑いから離れて。でも“まだやってないことがある”と思い直して。“自分に合った相方を探す”という超・基本的なことを初めてやろうと決めて、ライブの見学に行ったんです。そのとき、ともしげは別の相方さんと漫才をやっていて」

「僕も10組くらい解散してまして。マックス2年くらいしか続かなかった」

「別の回を見に行ったらもう解散してて、ともしげは客席にいて。“あ、前回出てた人だな”くらいだったんですが」

「そのライブの主催の方が“2人とも相方を探してるなら、この後飲みに行こう”と誘ってくださって。本当に運がよかった」

「なんか、見捨てられてもおかしくない中、誰かが気にかけてくれることが多くて。僕は“いちばんのおバカさん”を探していたんですが(笑)、ともしげに会って、この相方に合う自分を作り直した感じです。お互い、本当に人に恵まれました

「そうですね。(所属する)マセキ芸能社に入ったのも、三四郎の小宮(浩信)くんの紹介ですし」