炎上、トラブル対処を間違えて

 一方で……。

「『パズドラ』の実況動画で多くのファンを抱えたマックスむらいさんは、2016年に自身の会社が横領問題に巻き込まれました。むらいさんは横領の事実を認め、自身が主張した“暴力団関係者と思われる人物からの恐喝”は調査報告書にて認定されず。実際に横領に関わっいたのは同社役員であり、実刑判決も受けました。むらいさんは無関係とされましたが、影響は大きく、ファン離れにつながった

 さらにその後、同社製作・販売のスマホケースにデザイン盗用疑惑が発覚、結果的に謝罪しました。このような事態によって会社は株価は下落、YouTubeチャンネルも下降の一途をたどり、現在は登録者数が144万人いるのに対し、投稿動画の再生数は1〜2万回程度、数千回となることも少なくありません

 MEGWINさんは、体重計などで知られる大手メーカー『タニタ』の出資を受け、インターネット向け動画制作会社を立ち上げました。動画全盛の今の時代、ネット向けの動画制作事業を行う会社は星の数ほどありますが、その先駆者になりますね。しかし、代表を務める会社の社員が不当解雇やパワハラ問題を告発。MEGWINさんも反論しましたが、この件でみそがついたのか、現在の登録者数は100万人を割り、再生数もほとんどが1万回以下にまで落ち込んでいます

 YouTuberは黎明期とは比較にならないほど増加し、またジャンルも細分化しました。人気を維持するには様々な施策が求められます」

 事実関係はどうあれ、やはり何らかのトラブルへの対処はYouTuberにとって必須のスキルといえる。

「もちろんトラブル炎上を利用して登録者数や人気を獲得していく人もいます。しかし、ヒカルさんは2017年に、疑似株式サービス『VALU』でインサイダー取引を疑われた。その際、過去の取り引きにおける最高価格で、希望者全員からVALUを買い戻すという自社株買いを行い、逆に儲かった人が出てくるというような対応を取りました。もちろん疑惑の事実関係、対応の是非に異論がある人もいるとは思いますが、結果的に鎮静し、今に至り、現在でもトップとして活躍しています」