越前打刃物、「共同工房」を一望

 「越前和紙」「越前打刃物」「越前箪笥」など、さまざまな伝統工芸品が有名な“ものづくりの町”越前市。そこで、「越前打刃物」の職人たちの作業風景が見学できるという『タケフナイフビレッジ』へ(見学は無料)。

タケフナイフビレッジの工房での様子 撮影/山田智絵
タケフナイフビレッジの工房での様子 撮影/山田智絵
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 13社の刃物会社が所属している協同組合で、共同で工房を運営しているのは日本で唯一の場所。県外からも若い人たちが修行に来るといい、活気に溢れた工房は見もの。このように作業風景を一堂に見られるのは全国的にも珍しいそう。

 館内には、道具や歴史の展示、越前打刃物の開祖とされる刀匠・千代鶴国安を祀った神棚や、千代鶴国安作の全長3メートル(!!)もある『太郎太刀』のレプリカ、また「切る行為を空間に表現した」という、福井県出身のデザイナー・川崎和男作のなんとも不思議な展示物など、見どころもたっぷり。

金沢21世紀美術館に展示された川崎和男氏の作品を再現 撮影/山田智絵
金沢21世紀美術館に展示された川崎和男氏の作品を再現 撮影/山田智絵

 また、ショップにはオリジナル商品から、ちょっとしたユニークなアイテムが揃い、ここでしか買えないお土産を探すのも◎。研ぎ直しや修理も行なっているので、プロの“切れ味”を自宅でも!

タケフナイフビレッジ新館。見た目もオシャレ! 撮影/山田智絵
タケフナイフビレッジ新館。見た目もオシャレ! 撮影/山田智絵

『タケフナイフビレッジ』
電話:0778-27-7120
住所:越前市余川町22-91
アクセス:JR武生駅から福鉄バスで20分
※JR武生駅から3000円ほどかかるタクシー代が、500円になる定額タクシーも!(3月31日終了)