何のために生まれてきたか、3人の答えとは

 デビュー以降、グループの曲をほぼ作詞・作曲している高見沢。今回のアルバムも編曲を含めすべて担当している。アルバムのタイトルにもなっている『天地創造』は、THE ALFEEにしか作り出すことのできない壮大な楽曲。歌い始めの歌詞“何のため生まれ 生きてきたのか”ということをこの2年のあいだに考える人が多かったのではと伝えると、

高見沢「制限されて、抑えられるほど、そういうことって考えちゃいますよね。そして、自由のありがたさがわかる。長い歴史の中で人類は何度も繰り返しているんでしょうけどね」

坂崎「ぼくもね。生まれたときからずっと考えています。何のために生まれたんだろうって」

高見沢「えっ? ウソ! そんなこと考えてないだろ(笑)。何のためっていえば、猫のためとか?(猫好きの坂崎は自宅で飼うだけでなく、ノラ猫の保護活動にも参加している)」

坂崎「(笑)でもね、人間って何なのかな。どこから来て、どこに行くんだろうということは、よく考えます。あと、よく思うのは、音楽をここまでやってこられたのは、昔の自分の夢であり、望んでいたことなので、ありがたいなと。志してもできない人が圧倒的に多いなかで、ありがたい人生だったなと。いま僕は、病床にいながら……」

高見沢「いないだろ(笑)」

坂崎「そうか(笑)」

桜井賢 撮影/齋藤周造
桜井賢 撮影/齋藤周造

桜井「(笑)でもさ、改めて考えると幸せな人生を歩んできたんだなと思います。戦後の高度成長期からずっときて。もちろん、コロナを不幸だとか、怖いなと感じることもあるけれど、人類はこういったことを必ず乗り越えてきましたから」

 踏み出す一歩となる有観客の全国ツアー『THE ALFEE 2022 Spring Tour 天地創造』が、3月31日の埼玉・川口総合センターリリアメインホールを皮切りにスタートする予定だ。

桜井「去年の年末に武道館と大阪城ホールで久々に有観客のライブをしたんです。意外と、ライブの感覚を身体がおぼえていて。俺たち、そんなに枯れてないなと思いましたね」

高見沢3人でやっているっていうのもよくて。うまく役割分担できるから。それが長く続けられている秘訣なのかな」

坂崎「ひとりでやっている矢沢(永吉)さんはすごいよ」

高見沢「さだ(まさし)さんもね」

坂崎「先輩方がまだまだ現役でいるから。僕らは、ヒヨッコですね」