新番組は知らないと恥ずかしい常識から、できそうでできない跳び箱などの運動や作画力といった、さまざまなテストにゲストたちが挑戦するという教養バラエティーだ。

 バラエティー事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんは、今回のMC起用は適任だと太鼓判を押す。

「芸人コメンテーターの多くは個性を出そうと尖った意見を言いがちですが、田中さんは偏った意見は言わず、常にニュートラル。視聴者に寄り添った意見を言うので、教養バラエティーのMCはピッタリではないでしょうか」

今後はトーク力が試される仕事が中心に?

 テレビで見ない日はない活躍ぶりだが、オファーが絶えない背景には、あの人気芸人の影響もあるようで……。

「有吉弘行さんの寵愛を受けているのは大きいですね。テレビ業界の人は“あの有吉も認めている!”といったお墨付きに弱いですから。実際、有吉さんは何年も前から田中さんの才能を見抜いていたということですからね」(前出・テレビ局関係者)

'21年11月中旬の夕方ごろ、妻の夏目三久デートをしていた有吉弘行
'21年11月中旬の夕方ごろ、妻の夏目三久デートをしていた有吉弘行
【写真】アンガ田中の才能を見抜いた有吉弘行、新婚の夏目三久とお忍びデートほか

 前出の大塚さんも、田中のスキルの高さをこう語る。

アンガールズの登場以降は、ツッコミ不在のシュールなネタをやる芸人も増えましたが、彼らを超える人はまだ出てきていない印象です。ネタも独自性があり、天才肌。共演する芸人たちも彼の能力の高さをわかっているからこそ、番組でも安心して雑にイジれるのでしょう」

 今回の抜擢を機に、MCの仕事が増えていく可能性も。

「彼が得意にしていたリアクション芸は、本来、若手芸人が挑戦するもの。キャリアを重ねて続ける場合は、ダチョウ倶楽部や出川哲朗さんのように名人芸まで極めるしかないので、中堅に差しかかると、別の方向性にシフトチェンジするのか岐路に立たされます。田中さんは本来持っていたお笑いスキルの高さを生かす時期になったということなので、今後はMCなどトーク力が試される仕事が中心になっていくのでは」(大塚さん)

 テレビ業界のトレンドも、追い風になっている。

「麒麟の川島明さんがMCを務めるTBS系『ラヴィット!』の成功を受け、各局30代~40代のフレッシュ感のあるタレントにMCを任せてみようという気運が高まっています。今回の番組がよほど大コケしない限りは、田中さんをMCで起用する番組は増えると思いますよ」(前出・テレビ局関係者)

 才能を見いだしてくれた有吉に匹敵する人気MCになる日も、そう遠くない!?