【対策2】加入中の保険を見直す

 保険の見直しをせずに高い保険料を払い続けている人は少なくない。

「定年した、子どもが独立したときなどは見直すチャンスですね。ただ、公的年金の有無も大きく左右しますから、単に減らせばいいというわけでもありません。必ず事前に年金などの確認を」

 では死亡保険を見直す場合、どう切り替えるのがいいのだろうか。

「更新型でないものに切り替えることも選択肢のひとつです。

 月々の保険料が負担になっているなら、年月がたつにつれて死亡保障が減っていく収入保障保険に切り替えてもいい。これは、死亡すると満期まで毎月一定額が受け取れるというもの。

 毎月の生活費として振り込まれると思えば、家計のバランスもとりやすいのでは」

 終身保険のように、いつ亡くなっても同じ死亡保険金が出るタイプは毎回の保険料が高くなる。定期保険も更新ごとに保険料が高くなる。

「収入保障保険は期限はありますが、その分、トータルの保険料が安くすみます。死亡保障の総額は加入時がいちばん多く、経年とともに保障額が減少していきます。

 しかし、先に述べたように、必要保障額も子どもの成長とともに年々減少していきますから、それに沿っているともいえます」

〜死亡保険は3種類〜

《終身保険
 保険期間は終身で、解約しなければ死亡した場合に死亡保険金を受け取ることができる。保険料の支払い方法は一定期間で保険料の払い込みが終わる有期払いと、生涯にわたって支払う終身払いなどがある。
メリット……何歳で死亡しても保険金が受け取れる
デメリット……保険料は定期保険や収入保障保険に比べて割高

《定期保険
 所定の年齢まで無告知無診査で継続できる更新型が多い。一定期間の死亡保障確保を主目的として生命保険
メリット……短期保障で考えた場合には、終身保険よりも保険料が安くすむ
デメリット……更新のたびに保険料が高くなる。保障期間を終えると保障がまったくなくなる。

《収入保障保険
 保険期間内に死亡後、保険期間終了まで年金形式で死亡保険金を受け取れる保険。例えば、保険期間30年で収入保障保険を契約し、その10年後に死亡した場合、保険期間の残り20年間、契約した年金額を月々、もしくは一括で受け取ることができる。
メリット……長期保障で考えると保険料が最も安い
デメリット……保険期間がが終わると保障はいっさいなくなる