稽古が止まるとすぐに子役と遊びはじめ

 しかし卒業の翌月、初の主演舞台となった『AZUMI 幕末編』で、女優としての才能の片鱗を見せていたという。舞台の構成・演出を担当した岡村俊一氏は、

事件や事象に対して、心の動きの素早さや反応が豊かで激しいんです。総合して言うと感受性が強く、表現力が素晴らしかった。主演ですから、2時間出ずっぱりな彼女の表情を追いかけて見る芝居でしたが、物語の流れに沿って表情がきれいに移り変わっていくんです。その演技はアイドルレベルではなく、まさに女優そのもの。まるで舞台に本物の“あずみ”が蘇ったかのようでした

 ほかにもこんな素顔が。

「舞台の稽古中は女優の顔をしているんですが、稽古が止まるとすぐに子役と遊び始めるんです。子どもが好きなんでしょうね。朝ドラも“川栄だ!”と思って見ていますよ(笑)。すごく成長したなと感じています」(岡村氏)

 ドラマや舞台だけでなく映画やCMへの出演も増え、活動の場を広げていった。私生活では、舞台で共演した廣瀬智紀との結婚、そして妊娠を'19年5月に発表。順風満帆に思えたが、再び彼女の歩みに暗い影が忍び寄る……。

「結婚発表の数日後に『週刊文春』が廣瀬さんの2股交際疑惑を報じたのです。なかなか溝が埋まらず、一時は別居……なんて噂もありました。けど、今では仲よく過ごしているようですよ。小さなお子さんがいる中での朝ドラ出演は大変なこと。だからこそ、廣瀬さんが仕事をセーブして支えているそう。なんたって朝ドラヒロインは川栄さんの“夢”でしたから」(芸能プロ関係者)