3月6日、横浜市内のぴあアリーナMMにて『TAKUYA KIMURA Live Tour 2022 Next Destination』千秋楽公演が行われた。オミクロン株が猛威を振るう不安の中で、2月から全国4会場で計8回のライブツアーを無事に完走した木村拓哉。

「この日は、後輩グループのSnow Manをはじめ多くのジャニーズタレントも先輩のステージを観覧。さらには親友の明石家さんまさん、工藤静香さん、CocomiさんやKoki,さんら家族も見守っていたみたい。もしかしたら、SMAP時代も含めて家族が堂々と客席に座るのは初めてのことでは?」(スポーツ紙芸能デスク)

 17時にスタートした木村のソロライブは、オープニングからSMAPの『青いイナズマ』を熱唱するなど会場のボルテージは最高潮。そして中盤にしんみりと『夜空ノムコウ』を歌い終えた後、《今日はやりたいことがある》と少々かしこまる木村。そして高々と揚げた手が作っていたのは「ピース」サインだったーー。

 アメリカと西欧諸国などによる軍事同盟『NATO(北大西洋条約機構)』をめぐって起きた、ロシア軍によるウクライナ侵攻。この“戦争”が日本で伝えられると、間も無く各方面で反戦の声が上がったのだが、その中で「2005年リリースのSMAPシングル『Triangle』が反戦歌として再注目されることに」とは、前出の芸能デスク。

「この『Triangle』の歌詞がウクライナ情勢とマッチしているとして、ファンだけでなく曲を知らなかった世代にも多く広まっています。2月26日には作詞を手掛けた市川喜康さんが、ツイッターに“#Triangle”のハッシュタグと共に《NO WAR》と投稿。“反戦”を訴えると、追随するように拡散されました」

 2月28日には稲垣吾郎が、自身のラジオ『THE TRAD』(TOKYO FM)にて《平和への願いを込めてこの曲をお届けします》と同曲をフルコーラスで放送。すると翌3月1日付の『オリコン』デイリーランキングでは、デジタルシングル部門で圏外から3位にランクイン。17年の時を超えた異例の再ヒットを果たす。

いつも通りでいることも正義

 稲垣らが起こした“Triangle運動”に、木村も思うところがあったのだろう。冒頭のライブでピースサインを掲げた木村は、まずコーラス2人と一緒にアカペラで《大国の英雄や 戦火の少女(略)僕らの心に突きつけられてる》とサビ部分を歌唱。そして、

《コロナという状況があって、さらに世界では戦争が始まって信じられないような目を覆いたくなるような世の中になってる。けど、今日ここに来てくれたみんなには帰り道に着くまでの間は楽しめるような時間にしたい。声を大にして話すことだけが正義じゃない。いつも通りでいることに決めようと思う

 と、あらためて『Triangle』を伴奏と合わせて歌い始めたのだ。ラストのアンコールを終えてステージから去る際にも、《みんな、腐るなよ!》と客席に向けて何度もピースサインを掲げたのだった。

「この『Triangle』は、ファンにとってつらい曲としても記憶されていると思います」とはレコード会社関係者。

「結果として、SMAP最後の出場になった2015年末のNHK紅白歌合戦で5人が歌った曲でもあります。翌年早々に独立問題が表面化しただけに、紅白出場時にはすでにメンバーの心は離れていたかもしれない、そんなことを想像させるのです。

 それでも解散から6年経った今も、こうして自ずと注目されるのがSMAP。木村さんや稲垣さんが自然と『Triangle』を分かち合ったように、願わくば彼らが再び手を取り合ってこの歌を歌えば、それは素晴らしいメッセージになると思うのですが……」

 果たして、彼らに“奇蹟が舞い降りる”日は来るのか。