中島健人・写真展で展示されるスポット

 自ら提案し、交換した写真は台本とともに大切に自宅に飾っている。それほどに思い入れのある作品だからこそ、恋愛観でも影響された。

「人生は有限であるということを改めて感じました。今現在の密度を高めることが大切だと。恋愛に関して人間として抑止する部分と、しなくていいところがきっとあって。もっと奔放に自分の気持ちを伝えるべきだなと思いました。

 20代でしかできない、パワフルな恋愛ができるときにエンジョイしたほうがいいなって思っちゃいましたね(笑)。晴人と美咲のようにお互いに高め合える、刺激し合える関係がいい」

 映画のオープニングで、桜の木を撮影する晴人の姿が映し出される。いま、写真に収めたいと思う特別な場所を5か所あげてもらうと、

「乃木坂、(米ロサンゼルスの)ドルビー・シアター、舞浜、帯広、浅草です。

 乃木坂は、ジャニーズJr.時代に、一度、研修生に落とされたことがあって。泣きながら乃木坂を下った思い出があります。当時、中学3年生で、デビューできないのかなと思うくらい本当に悔しかった。

 ドルビー・シアターは'20年の『アカデミー賞』授賞式のレッドカーペットレポーターとして行かせていただきました。オスカーの存在が他人事ではないと人生観が変わりましたね。舞浜は、地元が近いから。学生時代、京葉線で通学していたので、毎朝シンデレラ城を見ていました」

 いまの“王子様”と愛される準備をしていたのですねと、伝えると、

「はい、シンデレラを迎えに行く準備を(笑)。帯広は、映画『銀の匙 Silver Spoon』のロケをした場所です。当時、年齢が離れているメンバーはまだ小さな子どもで、まとめる人がいなくて大変な時期で。2か月の帯広滞在で気持ちのリセットができました。浅草は、かなり前に住んでいたことがあるルーツ的な場所です」

 いつか、思い入れのある場所を実際に撮影した写真が見てみたい。

Q悲しい恋愛は芸術の糧になる?

 そのとおりだと思います。僕、自分が作詞したソロ曲が全部ラブソングなんです。逆に言えば、ラブソングしか書けない(笑)。友情ソングというと『青春アミーゴ』ですよね。『青春アミーゴ』か『抱いてセニョリータ』のどっちが自分に合っているかといえば、後者です(笑)。

Q晴人のように挫折した経験は?

 初めて挫折したのはサッカーかな。小学生のころからやっていて、好きだけど僕には合わなかったんですよね。挫折しそうになったのは、Sexy Zoneとしてデビューしたあと、'15年から翌年にかけてやらせていただいた舞台『JOHNNYS' World』のとき。肉体的にも精神的にもつらくて、気持ちが折れそうになりました。でも、負けられないと思うメンバーがいて、年下のメンバーにはいい姿を見せてあげたいという親心というか、親父の精神かな(笑)。倒れるわけにはいかないと思いました。

Netflix映画『桜のような僕の恋人』
原作:宇山佳佑『桜のような僕の恋人』(集英社文庫刊)
監督:深川栄洋
キャスト:中島健人、松本穂香
Netflix にて全世界独占配信中