「青森県出身で口数の少ない穏やかな人でした。お酒が大好きで、事故の朝も飲んで帰る途中、道端で寝ちゃったのかな。ひき逃げされるなんて、かわいそうで……」

 被害者宅の近隣住民は、早すぎる死を悼んだ。

 10日の午前3時49分ごろ、千葉県佐倉市の片側一車線の道路で、交通事故が発生した。同県八千代市に住む外壁職人・佐々木功一さん(54)が路上に倒れていたところ、同市のとび職・戸梶将行容疑者(31)の運転する車に轢かれたのだ。容疑者の車はそのまま逃走。事故現場近くの住民が当時を振り返る。

「朝4時ごろ、救急車が来て目が覚めた。この辺りはお年寄りが多く住んでいる地域だから、誰か急病になったかもと思っていた」

 当日の昼近く、事故現場には警察が来て“交通事故の目撃者がいたら連絡をください”という看板が立てられていた。その数時間後、容疑者が逮捕されたというニュースが報じられた。

 被害者の男性は搬送先の病院で死亡が確認され、戸梶容疑者は過失運転致死とひき逃げの疑いで逮捕された。

 警察の取り調べに対して容疑者は、

「車が何かに乗り上げたという記憶はあるが、それが人だという認識はありません」

 と容疑を否認しているが、

「容疑者が運転する車が轢いたことは、防犯カメラなどで確認済み。容疑者の車に搭載されていたドライブレコーダーにも事故の映像は残っていたし、車体には傷もついていた。疑いの余地がない」(捜査関係者)

 事故が起きた道路は昼間は交通量が多いが、深夜になるとかなり減少する。

相当飛ばしていたんじゃないか

「住宅街を通る道だから制限速度は時速30キロメートルなんだけど、ずっと先まで信号機がないからスピードは出やすい。こんなに見通しがいいのに気が付かないなんて、相当飛ばしていたんじゃないかな」(前出・近隣住民)

 被害者は十数年前、八千代市の一軒家に引っ越してきた。

「以前は妻と子ども2人の4人家族だったけど、すでに離婚していて独り身でした。でも、ときどき奥さんが子どもを連れて来ていたけどね。子どもが小さいときは一緒にお風呂に入っていたみたいだし、子煩悩なパパという印象はありました」(被害者宅の近隣住民)