エコや経営に詳しいサステナビリティコンサルタントの安藤光展さんに、柴咲の活動について話を聞いた。

芸能人がサステナブルファッションを扱うと、情報開示がすごく少ないことが多いです。環境に配慮した素材を使っていても、製作プロセスに長時間労働がないか、人権に配慮した工場に発注しているか、低賃金労働させていないかなど、情報の透明性が低いと“グリーンウォッシュ”と呼ばれる“見せかけだけの環境配慮”になってしまうことがあります」(安藤さん、以下同)

服ではなくストーリーを売る

 柴咲が販売している服はTシャツが8000円程度、ブラウスやパンツは安いもので2万円台と、なかなかの高価格だが……。

「消費者は、環境に配慮された商品でも、価格が高いと自分の財布を開きたがりません。例えば100円の水と、120円の環境に配慮した水があったら、100円の水を買うんです。柴咲さんのブランドでよく使われているオーガニックコットンの洋服は、ほかのメーカーでは2000円程度のものもあります。となると、柴咲さんの服を選ぶ人が多いかと言われると……」

 では、今後の事業拡大のカギは?

「値段に関係なく、柴咲さんを応援してくれる人を増やす必要があります。つまり、マーケティング的には“服を売っちゃダメ”なんです。“一緒にこの世界観をつくっていきませんか”と、服ではなく“ブランドストーリー”を売る。中には、CO2排出の削減量や労働環境などを明らかにしている会社もあります。柴咲さんにもぜひそれをやってほしいですね」

 事業のことは“インビジブル”にならないよう、要注意!