目次
Page 1
ー 昨年末に起きていた実父の変化
Page 2
ー 明菜が家族と距離を置いた理由
Page 3
ー 関係者は「明菜について話さない」
Page 4
ー 現在の明菜は「話したくない」

「あっ、そうか……、40周年かぁ。もう、そんなに……」

 過ぎた時間の長さを噛み締めるように思いを馳せるのは、中森明菜の実兄だ。

 今年5月1日でデビュー40周年を迎えたが依然、表舞台からは姿を消したまま……。

「2017年のディナーショーを最後に、活動を休止しています。その後もファンクラブの会報誌だけには直筆のメッセージを載せていますが、活動再開についての予定はありません。今は都内マンションに、恋人でもあるマネージャーと住んでいるといわれています」(スポーツ紙記者)

 都心の住宅地にある地上6階建てのマンション。近くにはスーパーやコンビニがあり、少しは目撃されてもおかしくないはずだが、

「まったく見たことないんです。噂だけで、実際は住んでいないんじゃないかしら」

 と、近隣住民の女性。

 人前から姿を消したままの明菜は今、どうしているのか─。

 華々しく、輝く時期もあったが、これまでの彼女の歩みは不遇の連続だった。

 そんな明菜を今も心配し続けているのは、彼女の家族だ。

「母の葬儀で明菜と会ったのが最後です」

 穏やかでありながらも、はっきりとした口調で語るのは、冒頭の3つ上の実兄だ。

昨年末に起きていた実父の変化

 明菜は東京都清瀬市の出身で、6人きょうだいの上から5人目として育った。

明菜は母のことが大好きでした。小学4年生ぐらいまで母と一緒に寝ていましたから。鹿児島から歌手になるために上京した母は、明菜が歌手になったことをそれはもう、喜んでいました」(実兄、以下同)

 明菜がスターになることは、兄にとっても誇らしかった。

「すっごくうれしかったですよ。明菜がデビューした当時は、知り合いからサインをよく頼まれました。レコードも明菜がくれるんですけど、妹を応援したくて自分でも買っていました」

 かつてを思い出すように目を細め、うれしそうに語るが、父親について話が及ぶと、表情が曇った。