黒羽麻璃央(以下、黒羽)「ジュノンボーイになったころ、徹平くんは大先輩で神的存在だったけど、今はいい意味でそれがなくなって。先輩ではあるけど、部活だったらOBじゃなくて1つ上くらい、一緒に試合に出ているような」

小池徹平(以下、小池「麻璃央くんとは年の差を感じずに、自然に話が通じる」

 8歳差でジュノンボーイの先輩後輩という関係だが、そんな差を感じさせない仲のよさが伝わってくる2人。5月17日から始まるミュージカル『るろうに剣心 京都編』で、主人公の緋村剣心役(小池)と敵の志々雄真実役(黒羽)で共演する。'20年に予定されていたがコロナ禍で一度中止になった作品が、2年越しの公演実現だ。

キラキラ王子が豹変!?

 小池は『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)連載時から、黒羽は単行本で読んでからの、ともに原作の大ファン。黒羽は稽古期間中、自分が出演しない小池のシーンを見学しながら“ああ、剣心だ! 頑張れ〜!”と心の中で叫んでいたという。

黒羽「もう“るろ剣”が大好きなんです。徹平くんの柔らかい部分や人柄のよさが剣心にすごく投影されているし、しかもビジュアル面でも剣心のまんま。本当にすごいんです!」

小池「ありがとう。でも照れるね。親に感謝しないと(笑)」

 写真だけ見ても、まるで漫画からそのまま出てきたような、生き写しか!? というくらいハマってる小池の剣心。この姿が舞台上で熱闘を繰り広げることを想像するだけで胸が熱くなる。

 対する黒羽と志々雄との共通点を小池に尋ねると。

小池「志々雄は、方向性は違えど自分の正義というか心がしっかりある。その真っすぐさや情熱は、麻璃央くんと共通するんじゃないかと思います。悪役だから、ほかの共通点を探すのは難しいなあ(笑)。でも麻璃央くんってキラキラした役が多かった印象だけど、今回は包帯で顔を全部隠して、凶悪な敵役を演じる。それをすごく楽しんでいるなあという感じがします」

黒羽「モラルに縛られず自分の信念を貫いているだけというキャラクターなので、やっていてめちゃめちゃ楽しいです。お芝居でしかこういうことって経験できないので、新鮮ですね(笑)」

 優しいキラキラ王子の黒羽が、どんな豹変ぶりを見せるのか。期待せずにはいられない。

 また、少年時代に夢中になって読んだという原作漫画について、特に魅力を感じた部分を聞いてみると。

黒羽「剣の技の数々ですね。現実離れしていなくて、達人だったらできるんじゃないかという気になりました。そして幕末から明治初期という動乱を生きた男たちの中に、こういう人たちがいたんじゃないかと思えるようなリアリティー。実在の人物も出てくるし、そういうところが面白いなと思って読んでました」

小池「僕も技や個性的なキャラクターがすごく好きでした。あと今になって、この作品の深さをより感じるようになって。剣心を通して、戦った仲間たちの道が開けていくというか。彼が人を優しく包み込んで、新しい道を示してあげる。そんな姿を非常にカッコいいと思うようになりましたね」