目次
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ー 上島さんの才能が開花した番組
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ー “竜兵会”のきっかけは松本人志
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ー 志村さんから「お前は俺の彼女か」

《今日は仕事でテンションを上げるのに少し苦労しました。同世代の仲間やからね…》

 5月11日、自身のツイッターを更新したダウンタウン・松本人志。『ダチョウ倶楽部上島竜兵さんを偲んでのことだろう、“仲間”と称したところに故人への尊敬の意が見てとれる。

 同日未明に自宅で倒れているところを妻・広川ひかるに発見され、救急搬送されるもまもなく病院で息を引き取った上島さん。所属する太田プロによると「(死因は)連絡を受けていない」としている。

 テレビでも長らく活躍してきた人気芸人の訃報が伝わると、芸能界から続々と寄せられる追悼コメント。その中でも、

《上島、大変ショックです。40年近く前から一緒に仕事をしてきたのに、芸人は笑っていくのが理想であって、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに、どんなことがあっても笑って死んで行かなきゃいけないのに、非常に悔しくて悲しい》(ビートたけし、公式サイト)

信じられない! 何があったのか 何に苦しんでいたのか 全くわからないが 竜ちゃん、これは本当に悪い冗談だ。聞いてないよ!!》(山田邦子・公式ブログ)

無念です。まだまだ竜さんとケンカしてチュ~したかったです。最高のライバルであり最高の友でした》(出川哲朗・事務所コメント)

上島さんの才能が開花した番組

 冒頭の松本同様に、ともにバラエティー番組を、お笑い界を盛り上げてきた大御所のコメントには哀しみと悔しさが滲み出ていた。特に無念さをのぞかせていたのが、『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(日本テレビ系)での身体を張った上島さんに抱腹していたビートたけし

 当時を知る、元テレビ局プロデューサーは懐かしそうに振り返る。

「今の時代では考えられない、まあ、当時もハチャメチャぶりは抜きん出ていたけどね(笑)。芸人さんがたちがロケ後、一様に“やりきった”とばかりにトリモチを剥がし合い、最高の笑顔を浮かべていたのが忘れられません。

 竜兵さんと出川くんがライバル関係になったのもウルトラクイズで、彼らの“リアクション芸”が開花した番組でした。そうそう、ダチョウさんの“聞いてないよぉ”もここからだったね」