「レディコミの女王」として、74歳の今も第一線で活躍する漫画家の井出智香恵さん。つい先ごろ、大がかりな国際ロマンス詐欺の被害に遭っていたことを赤裸々告白し、被害の様子を取り上げた番組がテレビ放映され話題にもなった。

令和版・羅刹の家シリーズが好評!

 そんな井出さんだが、現在「令和版・羅刹の家シリーズ」を本誌にて連載中だ。かつて嫁姑の壮絶な戦いを描き井出さんの代表作ともなった『羅刹の家』だが、令和版ではオムニバス作品に姿を変え、コロナ禍の新たな嫁姑物語となっている。なお、その第1弾となる『愛は濁流の中に』は現在、電子書籍で配信され好評だ。

『愛は濁流の中に』は、嫁姑の争いに嫌気がさした夫が突如失踪してホームレスになってしまう話であったが、今回の第2弾『朽ちぬ愛を抱き続けて』は、一転して切なさが胸にあふれる大人の純愛サスペンスとなっている。

 主人公は、元ルポライターの小川湖波(29)。東京でルポライターとして働いていたがコロナ禍により仕事に限界を感じ、恋人の竹之内純也(32)とともに東京を離れ、純也の故郷にグランピング施設を作ることとした。

『令和版・羅刹の家2 朽ちぬ愛を抱き続けて』第1話P3より

 しかし、故郷の村に到着した二人は、土手で偶然、大変なものを発見してしまう。それはボロボロに朽ちたバイクと男性の古い遺体であった。

『令和版・羅刹の家2 朽ちぬ愛を抱き続けて』第1話P8より
『令和版・羅刹の家2 朽ちぬ愛を抱き続けて』第1話P9より

 実家に着いた二人はすぐに警察に連絡。しかし、誰よりもその発見に驚愕したのは、純也の美しき母・華加であった。昔から純也に冷たく当たり、親子の絆が薄かった華加だが、この遺体の発見により態度を一転、なぜか突然純也をいたわるようになる。

『令和版・羅刹の家2 朽ちぬ愛を抱き続けて』第3話P8より

 その直後、純也の父・文佐が頭から血を流した遺体となって発見され、村は大騒ぎに。警察の捜査が進む中、元ルポライターの血が騒いだ湖波は、華加の過去について独自に調査を開始。華加と、発見された遺体には、かつて何らかの関係があったのではという疑惑を深めるが、そんな湖波の目前に第2の殺人の被害者がーー。

『令和版・羅刹の家2 朽ちぬ愛を抱き続けて』第7話P8より

 代々酒造を営む旧家の竹之内家を舞台に、次々と起きる不審な死。絶世の美女である華加にはどんな過去があり、なぜ古いバイクと遺体のことを気にかけるのか。そして華加のことを調べるうちに、湖波と華加の間には、将来の嫁と姑との関係を越えた不思議な絆も芽生えていき……。

 今回井出さんが描いているのは、時を越えた大人の純愛物語だ。漫画家として常に愛を描き続けてきた井出さんの熟練の筆は、サスペンスとしてのストーリーの面白さとともに、一人の男を思い続けた女の愛を、あまりにも美しい形で描き出す。読み終わったとき、読者は決して朽ちることのなかった愛の形に感動するに違いない。

 このほかにも、『主婦と生活社』の電子書籍は、井出先生の珠玉の作品がラインナップ中だ。どんな境遇に置かれても、地に足をつけ、歩み続ける“女たちの物語”を堪能してみてはいかがだろう。

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