昔と比べると疲れやすくなった気がする。昨日の疲れがひと晩寝てもまだ残っている……。そんな悩みをお持ちの方は多いのではないだろうか。

 60歳を迎えてなお現役ダンサーとして活躍するSAM。そんな彼が初めて加齢による衰えを感じたのは47歳を超えた頃。このままではまずい。もっとずっと踊り続けたい。そこから、自分の体について今まで以上に興味を持つようになったそう。そんなときに出会ったのが「ジェロントロジー(加齢学)」でした。

 新刊『いつまでも動ける。』では、ジェロントロジーの学びをもとに、自身が実践してきた「いつまでも動ける秘訣」をあますことなく披露。本稿では、同書から一部を抜粋し、お届けします。

当記事は「東洋経済オンライン」(運営:東洋経済新報社)の提供記事です

 ジェロントロジーとは、ひと言でいうと、人間がポジティブに歳をとることを何よりも大切にしている学問です。ギリシャ語の老人(geron)と学問(logy)を組み合わせた言葉で、日本語では加齢学とも訳されます。

 日本では、医学や看護系の大学を中心に、一部の大学で学ばれているようですが、一般的には、まだなじみのない学問でしょう。

商品・サービス・行政の土台に

 一方、欧米では、一般大学の科目としても、とり入れられていることが多いようです。人生100年時代では、どのように人間が年をとるのかを知ることが、あらゆる商品・サービス・行政をつくるうえでの土台となると捉えられているためです。たとえば、建築学などを学ぶ学生も、ジェロントロジーを学んでバリアフリーの設計などに活かしています。

 ジェロントロジーの研究で重視されているキーワードのひとつが「ブルーゾーン」です。