「5月27日、羽生結弦選手をはじめ、世界で活躍するフィギュアスケーターと、広瀬香美さんやスガシカオさんら、有名アーティストとのコラボレーションが行われるアイスショー『Fantasy on Ice2022』(以下『FaOI』)が幕を開けました。3年ぶりの開催となる今回は、幕張、名古屋、神戸、静岡の4か所で公演が行われます。羽生選手の北京五輪以来初めての演技は、スガシカオさんの『午後のパレード』生演奏に乗せたキレキレのダンス。歌詞を口ずさむ場面もありました」(スポーツ紙記者)

 羽生自身がアイスショーの中でも“特別な存在”と語る『FaOI』だが、スポーツジャーナリストの折山淑美さんは彼が出演を決めた理由をこう推察する。

「“おもしろいから”だと思います。これまでにやったことのない曲でアーティストとのコラボレーションという新しい経験ができることに、魅力を感じているのでしょう」

 3か月前の北京五輪での熱戦とは違った雰囲気を味わっていることだろう。

 一方、リンク外では攻防が繰り広げられていて……。

「羽生選手への囲み取材を巡って、主催側と記者クラブのスケート分科会の間でせめぎ合いがあったんですよ」

 こう明かすのは、とあるテレビ局関係者だ。

「5月中旬に届いた取材要綱には“本公演におきましては、出場選手のインタビューは予定しておりません。予めご了承ください”と明記されていました。しかし、われわれやスポーツ紙にとっては、やはり注目度の高い羽生選手の言葉が欲しい。そこで、どうにか羽生選手だけでも囲み取材の場を設けてもらえないか交渉を重ねていたのです」(同・テレビ局関係者)

進退について聞かれたくない

 しかし、それが認められることはなく……。

「“コロナ対策”を理由に、取材の機会を得ることはできませんでした。オンライン取材なども提案したのですが……。先日、ネイサン・チェン選手が来季の欠場を発表したこともあり、“進退について聞かれたくないのでは”と専らの噂です」(同・テレビ局関係者)

 では、羽生が進退を発表しないのはなぜか。

「まだじっくり考えているからでしょうね。それに“スケート連盟などを通じて公式に発表したい”という思いもあるでしょうから。SNSなどを通じて自分で発信することが一般的になった世の中ですが、スポンサーや自らの立場を考えるとなかなかそうもいかないですしね」(折山さん)

 さらに、“ゆづ美学”もあるようで。

「北京五輪を終えて“ファンのみなさんからの声をいただいて演技が届いたんだと思えた”とも明かしていましたが、羽生選手はとにかく“スケートを見てほしい”“言葉よりも演技で伝えたい”という思いが強いんです。彼は、それができるほどの表現力を持ち合わせている選手ですから」(スケート連盟関係者)

 この先、どんな演技で何を伝えてくれるのか─。