6月12日には『東京都障害者ダンス大会ドレミファダンスコンサート』に臨席される予定の佳子さま

「障害のある人の家族や関係者を招待し、音楽やダンスを自由に楽しむ大会で、今回が20回目です。佳子さまは、10回、15回の節目にも出席されました」(前出・記者)

天皇ご一家からの“伝言”

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、「公務とは、皇室と国民との心を結びつけ、さらに強めるための活動」と解説する。佳子さまご自身も、'19年3月の大学卒業に際し、こう綴られていた。

《公的な仕事は、自分が何をしたいかで選ぶものではなく、依頼を頂いたものを一つ一つ丁寧に行うという考え方は父からのアドバイス》

 そう“手本”を示されてきた秋篠宮さまは、今年の春から活発な活動を続けている。

「両陛下は、社会情勢や警備上の問題により、いまだに地方訪問を再開できていません。コロナ禍で皇室の存在感が薄れてしまうかもしれないことを憂慮されているでしょう。そこで秋篠宮さまは、先んじて地方公務の“リクエスト”を受けつけることで、皇室の存在感、そして秋篠宮家に対する国民からの敬愛を取り戻そうとなさっているのでは」(宮内庁関係者)

 5月26日、27日にかけては、栃木県那須町をおひとりでご訪問。『日本動物園水族館協会』の通常総会に臨席されたほか、各所の視察もされた。

『道の駅・那須高原友愛の森』の工芸館で講師を務める齊藤コギクさんは、こう話す。

「県の伝統工芸品である『那須の篠工芸』をご覧いただいたのですが、とあるスタッフが“秋篠宮さまのシノにもかかっています”と、少々失礼にあたりそうなアドリブを……。ですが宮さまは、マスク越しにも伝わるほど、微笑んでくださいました」

5月30日、3年ぶりに開催された『千鳥ヶ淵戦没者墓苑拝礼式』に臨まれた秋篠宮ご夫妻
5月30日、3年ぶりに開催された『千鳥ヶ淵戦没者墓苑拝礼式』に臨まれた秋篠宮ご夫妻
【写真あり】金髪の男性に密着されてしまうかなりミニスカートの佳子さま

『那須どうぶつ王国』の佐藤哲也園長は、声を弾ませる。

秋篠宮さまは、2時間ほどかけて回り、オオカミやカワウソなどの希少種についての専門的な質問を投げかけてくださいました。前回お越しになったのは約12年前だったので、今の園内を“ずいぶん立派になりましたね”とお褒めの言葉もいただきました。 コロナ禍以前は毎年いらしていた天皇ご一家から“園長によろしくお伝えください”との伝言までいただけたのもうれしかったです」

 それから3日後の5月30日には、紀子さまと一緒に『千鳥ヶ淵戦没者墓苑拝礼式』にご出席。6月に入ってからも、すでに複数の公務をこなされている。

「6月11日、12日の2日間かけて、ご夫妻で広島県を訪問される予定です。平和記念公園での献花なども予定されていますが、主目的は『第70回全国ろうあ大会』へのご臨席です」(前出・記者)