3位 『のだめカンタービレ』181票

 3位にランクインしたのは15年前の名作『のだめカンタービレ』(フジテレビ系'06年)。

「キリッとしたイメージの上野樹里さんが、見事にのだめを演じていた。玉木宏さんは千秋様そのもの! この2人しか考えられない!」(50歳)、「映像化は難しいと思っていたのに、音を聴けるというのはデカいと思った」(46歳)。

 クラシックブームを巻き起こした同作品は、二ノ宮知子さん原作で雑誌『Kiss』にて'01年から連載を開始。'04年に第28回講談社漫画賞少女部門を受賞するなど、高い評価を得ていた。

「当初、他の局でドラマ化が予定されていたのですが、作者が“背の低い千秋は考えられない”と拒否したといいます。さらに主題歌もその主演俳優のグループが歌うという話で、クラシック以外は考えられない!と再拒否したとか。もし他局で実現していたらヒットしなかったでしょうね」(同・前)

 ドラマ主題曲、ベートーヴェンの『交響曲第7番』、『ラプソディー・イン・ブルー』は、のだめによって広く周知された。キャストのほかにも音で魅せる原作超え作品となった。

4位 『金田一少年の事件簿(初代)』172票

 4位は、新キャストで現在放送中の『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系'95年)。初代・堂本剛版がランクイン。

初代の金田一だった堂本剛の「もみあげ」はトレードマークにも
初代の金田一だった堂本剛の「もみあげ」はトレードマークにも

「少年漫画から飛び出してきたような剛くんがハマっていた。普段は抜けているけど推理になると頼れる役柄がぴったりだった」(46歳)、「はじめちゃんは剛、美雪はともさかさん、剣持警部は古尾谷雅人さんしかいない!」(42歳)。

 これまで、松本潤、亀梨和也、山田涼介、道枝駿佑(現在)と華麗なるはじめちゃんがいた。

「初代を超えることはなかなか難しいでしょうね。当時、『週刊少年マガジン』で連載されていましたが、女性読者が急増したそうですよ」(同・前)

 現在TVerで配信中の堂本剛バージョンは、ドラマ部門上位ランクをキープ中。初代はじめちゃん、さすがです!

5位 『義母と娘のブルース』166票

 5位は、記憶に新しい『義母と娘のブルース』(TBS系'18年)。

『義母と娘のブルース』
『義母と娘のブルース』

「4コマ漫画をあそこまで泣かせるドラマにしたのがすごい!」(40歳)、「綾瀬はるかが振り切って演じていて笑えて泣けた。MISIAの主題歌も涙を誘った」(50歳)。

 同作は、桜沢鈴さんによる4コマ漫画(ぶんか社)が原作。4コマなのに笑って泣けると評判で幅広い層から高い評価を得ていた。

「あの世界観を再現できたのは綾瀬さんの魅力でしょうね。ロボットのような仕事人間の主人公ですが、視聴者に冷淡に感じさせず、根は優しい人間だとわからせる説得力を持っている。そのあたりが原作を超えたと思われるところじゃないでしょうか」(同・前)