Aぇ!group(ジャニーズJr.チャンネルより)
Aぇ!group(ジャニーズJr.チャンネルより)
【写真】流出したジャニーズJr.の「彼女ほしい」絶叫動画

「ほかにも、2枚以上申し込む場合は同行者の登録が必須なのですが、都合がつかなくなったり、体調不良になってしまったりしても同行者の変更ができないそうなんです。もちろん、私自身がコロナに感染したり濃厚接触者になってしまったりしても、公式のリセールシステムもありませんから、無理してコンサートに行くか、諦めるしかなくて……」(別のファンの女性)

 SNS上ではジャニーズ事務所や消費者センターにアプリの仕様やチケットの申し込みについて問い合わせたという投稿が散見されている。

 しかし、こうした状況になった背景には、長年にわたり横行している、チケットの高額転売の問題がある。

「人気グループのコンサートだと、数十万円で転売されていることもありました。前方の列など見やすい席だと、さらに価格が高騰することも。身分証の提示による本人確認などの対策を講じてもあまり効果はなかったようですから、このようなシステムが導入されることにはうなずけます。とはいえ、もっとファンに寄り添った仕組みをつくることはできたと思います。

 例えば、ももいろクローバーZが`14年から行っている、転売対策を目的とした本人確認は、効果的かつ好評のようです」(芸能プロ関係者、以下同)

 ももクロの場合、本人確認は顔認証によって行われるという。

ももクロは“顔認証”で転売対策

「事前に顔写真を登録し、イベント当日、ファンクラブのIC会員証とチケットを提示して、その場に設置されたカメラに顔を写すことで、登録された顔写真と一致しているかを確認されます。事前登録の顔写真は、髪の毛が顔にかかっていないか、顔がはっきり確認できるか明るさで撮影されているかなどの厳しい審査があり、何度も撮り直しを要求される人もいるそうです」

 やむを得ない事情でイベントに行けなくなっても……。

「チケットを“売りたい”会員と“買いたい”会員を抽選でマッチングし、チケット代金のやりとりもファンクラブ側が行ってくれる仕組みが整っているので、安心感が強いですよね」

 人気グループを多く抱えるジャニーズ事務所にこそ、こういったすべての人に隔たりのない転売対策で、業界をけん引してほしい。