お父さま譲りの「ユーモアセンス」

「寛仁さまから引き継ぐ形で『友愛十字会』や『国際ユニヴァーサルデザイン協議会』の行事に臨席するほか、'13年には『東京モーターショー』の総裁にもご就任。ご自身の運転技術を向上させる意欲について“後ろの警備の車を引き離したい”と語られていました」(皇室担当記者)

 そんな等身大のトークが魅力で「私は皇族の中であまりメジャーなタイプではない」と“自虐”されたことも。

「愛子さまや佳子さまが同じようなご発言をされたらハレーションを起こしかねませんが、天皇家から少し離れた宮家では自由な言動が許容される傾向にあります。ご自身がなさりたいように取り組むことが、ひいては皇室の多様性を生むことになるでしょう」(象徴天皇制を専門とする、名古屋大学大学院の河西准教授)

 ざっくばらんな姿勢が愛された寛仁さまが想起される。

「お父さま譲りのユーモアのセンスは、皇室と国民との距離を縮める大切な役割を果たしています」(前出・記者)

 親しみやすいキャラクターが広まれば、皇室全体のPRにもつながりそうだ。


河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ─「象徴」への道程』(吉田書店)など著書多数