「ビクター・甲子園ポスター」キャンペーンモデルに選ばれた16歳のころの杏(2002年)
「ビクター・甲子園ポスター」キャンペーンモデルに選ばれた16歳のころの杏(2002年)
【写真】『甲子園』ポスターに起用された、16歳の杏の健康美がまぶしい!

 学校関係者のみしか入場できなかった昨年は日本高野連が朝日新聞のサイトでクラウドファンディングを募ったが、目標額の1億円には遠く及ばない1300万円台に終わった。

収入を増やしたい高野連と朝日新聞

お金が足りないのなら、主催側がお金を出すべきだと多くの人が考えた結果だと思います。高校野球ファンとの認識の違いがあったことについて、日本高野連と朝日新聞は自問自答すべきなのに、そうした姿勢は見られなかった。入場料を上げて収入を増やそうというのは安易な方法です」

 周囲の環境が変わりつつある中、高校野球も転換期にきているのかもしれない。

10、11月にずらせば地方大会は秋に開催でき、暑さ対策もそこまで必要ない。さらに、3年生は少しでも長く部活ができるというメリットもあります。ずれた分、3月に行われている春の甲子園を5月ごろに行うとか、春は多くの選手に出場機会を与えるために、都道府県や地域ごとでリーグ戦を行うなど、いくらでも改善策はある。もっと新しいことを考えていく必要がありますね」

 教育の一環であるならば、全ての高校生が安全に野球を楽しめる環境を大人たちが整備してほしい。