【4】30分以上の外出時はエアコンを消して出かけるべし

 エアコンは電源のオン・オフ時に多くの電力を消費する。では少しの外出ならば、エアコンをつけっぱなしにしておいたほうがいいのだろうか。「30分程度の外出なら、エアコンをつけたまま外出してよいと思います。それ以上は無駄な電力消費になりやすいので、消してから出かけましょう」。

 またエアコンの効きが悪いからと複数の部屋のエアコンをつけていると、エアコンの消し忘れにもつながりやすい。エアコンを掃除して稼働効率を高め、より少ないエアコンだけで生活できるようにしよう。

【5】設定温度を1度上げる前に「風量」を変えるべし

 エアコンは設定温度を変更した際にも多くの電力を使う。しかしエアコンが効きすぎた場合や、なかなか効かない場合はどうしたら?「設定温度ではなく、風量を調整しましょう。風量を調整するとエアコン内部のファンが稼働するのですが、ファンは電力消費とはあまり関係がないんです」。

 例えば自動運転のエアコンで風量を「小」に設定していた場合、エアコンが風量以外の部分で温度調整をしてしまうため、消費電力が増えてしまいがち。風量は「自動」に設定しておくのがベスト!

【6】買って10年以上なら、買い替えを選択肢に入れて

 物持ちがよい方の場合、エアコンをもう10年〜20年使っているという方も。しかしあまりに古いエアコンは省エネ性能があまりよくないため、結果的に過度な電力消費につながってしまうので要注意だ。

「エアコンの性能はここ10年ほどで飛躍的に向上しています。10年以上前の型のエアコンを使っている場合、買い替えることで節電につながる可能性は大。家電量販店などで相談してみるとよいでしょう」。

 ただし夏場のエアコン価格は比較的高い。決算セールが開催されやすい9月や、最新モデルが出て型落ち商品が安くなる10月ごろに購入するのがおすすめだ。

買って10年以上なら、買い替えを選択肢に入れて(イラスト/上田惣子)
買って10年以上なら、買い替えを選択肢に入れて(イラスト/上田惣子)
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