PART2 お宝か、ただのゴミか!? ため込んだ紙の片づけ

個別フォルダをうまく使って

「ため込んだ紙」も「入ってくる紙」と同じ手順で選別して、ファイルに収めていく。ボックス内に紙が多くなってきたら、「個別フォルダ」を使ってチーム分けを。

「例えばマネーボックスの中には、税金に関する紙、銀行関係の紙、保険関係の紙、年金に関する紙などが入り交じっているので、種類ごとにフォルダで分けます。フォルダには見出しを書く部分が目立つように飛び出ているので、必要な紙を5秒で取り出せます」

 このとき、大事なパスポートやマイナンバーカード、通帳、年金手帳などもファイルに分類。ホームファイリングは、そこへ行けば大事な紙があると安心できる場所。必要なものが1か所に集まった情報ステーションだ。だから「通帳は大事だから引き出しに」などと別々にせず、ホームファイリングで一元管理を。通帳やカード類はポケットタイプのリフィルに入れておくと、ボックス内で迷子にならずすっきり収納できる。

 ため込んだ紙は、お金系、思い出系が多い。思い出系は機械的に要・不要と分けられないため、片づけの締めくくりとして行うのがポイント。

50代以降がため込みがちな2大分野の片づけのコツ

お金系

 最終学歴や資格取得の証明書は、信用と引き換えにお金を生んでくれるので、実は「金目の紙」。とはいえ日常的には使わないので、別の場所に保管を。銀行のキャッシュカードやワンタイムパスワードなどはマネーボックスへ。A4サイズのポケットリフィルに入れておくと、ボックス内でごちゃつかず取り出しやすい。注意したいのが印鑑。万が一の空き巣対策として、マネーボックスではなく別の場所に保管。

思い出系

 捨てられない思い出の品は写真に撮っておくのがおすすめ。石阪さんは「自分の棺桶に入る大きさの箱に、子どもからの大事な手紙や絵などを入れています」