ボーイッシュなイメージのデビュー当時の広末涼子。NTTドコモのポケベルCMで一躍スターの座へと
【写真】広末涼子が“ひざ上ミニ”のPTA役員姿で運動会へ、側にはキャンドル氏

 そんな彼女は今年『ヒロスエの思考地図』という哲学的エッセイを出版。哲学に詳しい人によれば、その造詣はさほど深くないようだが、女優が専門家になる必要はない。

若さを保つ努力を欠かさない

 例えば、女性にとって大きな命題として「老い」とどう付き合うか、というものがある。広末も昨年『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で「オバサンになったら女優さんをやめようと思っていた」と語った。現在では、

「逆に積み重ねたからこそ出せる演技であったり、感情っていうものがきっと生まれてくる」

 という境地にも達したようだが、若さを保つための努力もしている。2017年には『しゃべくり007』(日本テレビ系)などで「パオ」という美顔器具を紹介。顔を鍛える体操を実演してみせた。あのヒロスエの美顔術ということで、反響はなかなかのもの。筆者のごく身近にも、実践している女性がいる。

 哲学で老いを達観するより、美顔器具で抗おうとする─こういうベタな姿勢も、世の女性には好感を持たれるのではないか。お高くとまらず、等身大のアラフォーらしい葛藤を見せられるのも彼女の強さだろう。

 その生き方はもう「第2の吉永小百合」ではない。彼女は「唯一無二の広末涼子」として揺るぎない存在感を獲得しているのだ。

ほうせん・かおる アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。近著に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)