象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、佳子さまのご結婚についてこう見解を示す。

「“異例中の異例”と位置づけられた眞子さんの結婚が、佳子さまに影響を及ぼすことも考えられます。

 仮に、佳子さまが眞子さんと同じように一時金を辞退されたり、一連の儀式を執り行わなかった場合、“眞子さまが異例”という国民の認識は、少なからずやわらぐでしょう。異例の前例にしないためにも、眞子さんのやり方を踏襲される可能性がないとは言いきれません」

相手の精神的負担が増える

 本来、結婚という慶事は多くの人から祝福されるべき事柄だが、佳子さまには高いハードルが待ち構えている。

「眞子さんの結婚問題以前は、皇族方の自由恋愛に対して、よいイメージを抱く国民が多かったと思います。しかし、今後はお相手に対して、多くの資質を求めるのではないかと思います。小室さん夫妻の結婚に納得できなかった国民が、佳子さまのお相手に対して、最初から厳しい目を向けてしまうことも考えられます」(河西准教授)

 国民的関心事となった騒動を経験した以上、国民も無意識のうちに、佳子さまのお相手への目が厳しくなってしまうかもしれない。

「相思相愛であることが大前提ですが、佳子さまの立場だけではなく、秋篠宮家、ひいては皇室全体の立場を理解し、支えていこうとされる包容力のある方が望ましいと考えます」

 とは、近現代の皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授。

「秋篠宮ご夫妻がまったくご存じない方ではなく、相応の情報が事前にある方になるでしょう。小室さんの場合は、事前の身辺調査が不足していたために想定外の騒動になってしまったといえます。

 この特殊な例を受けて、より慎重に佳子さまのお相手の調査がなされることになるでしょう。ただ、お相手候補の精神的負担が増え、せっかくの縁談が成立しなくなっては残念です」(小田部教授)

 その一方で、数多の障壁がある中でも、佳子さまは着実に結婚への道を歩まれているという。

 '21年10月に『デイリー新潮』は、意中のお相手について《家柄は申し分なく、すでに秋篠宮ご夫妻とも面会》《婚約が固まる前に漏れてしまうと男性やその家族にも迷惑がかかってしまうので秘中の秘》などと報じた。

 とある宮内庁OBは、過去に取り沙汰された男性について振り返る。