目次
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ー オンラインならではの“副産物”
Page 2
ー “大事な夏を乗り切った”ことに安堵
Page 3
ー 雅子さまの不安は常に隣り合わせ

 東京都内では最多の猛暑日を観測するなど、とりわけ厳しい気候が続いた今年の夏が終わりを迎える─。

「行動制限を伴わない夏休みは3年ぶりでしたが、天皇ご一家は変わらず“おこもり生活”を継続されています」(皇室担当記者)

オンラインならではの“副産物”

 皇太子時代からご一家は、例年8月に栃木県の『那須御用邸』などへお出かけになっていたが、一昨年と昨年に続き、今年も見送る形に。

「当初は実施する方向で進められていたものの、随行する職員の感染対策が難しいことや、ご静養中に感染者が出ると地元に迷惑をかけてしまうことを考慮し、中止を余儀なくされたとか。かねてコロナの猛威によって苦しむ国民に心を寄せ続けてこられた両陛下と愛子さまは、“自ら感染を広げるわけにはいかない”とのお考えだといいます」(同・前)

 一方、秋篠宮家をはじめとする皇族方は、今春から地方訪問を再開。この夏も、秋篠宮ご夫妻が『全国高等学校総合体育大会』のために徳島県を訪問されたり、佳子さまが北海道で開かれた『全国都市緑化祭』へ臨席されたりと、遠方に出向く機会は多かった。

「両陛下は依然として都内で行われる公務のみに出席されています。昨年12月に成年皇族となられた愛子さまのお出ましは、まだありません」(皇室ジャーナリスト)

 コロナ禍が皇室に与えた影響は甚大だ。天皇誕生日の一般参賀や、毎年春と秋に各界の功労者たちを招いて催されてきた『園遊会』は令和になってから1度も行われていない。

「ただし、オンラインを活用した公務は、未曾有のパンデミックによる“副産物”ともいえるでしょう」(同・前)

 東京都の小池百合子知事が「第7波に入った」と発言した翌日の7月8日にも、両陛下は青森県にある幼保連携型認定こども園『よしのこども園』をリモートで訪問された。例年は東京都内の施設が選ばれることが多かったが、

「オンライン形式でなければ、本州最北端の『下北半島』に位置する当園の様子を両陛下にご覧いただくご縁に恵まれなかったと思います。スタッフたちにとって、本当に励みになりました」

 そう話すのは、園長を務める真手めぐみさん。