目次
Page 1
ー フリマアプリにはびこる“困ったユーザー” ー 値下げを求める利用者への出品者のホンネ
Page 2
ー 値下げ交渉する人のキモチ
Page 3
ー “値下げ文化”植え付けたメルカリの功罪

 

「こちらの商品はお値下げ可能でしょうか?」

「○○○円で購入させていただけないでしょうか?」

「送料込みにしてもらえませんか?」

フリマアプリにはびこる“困ったユーザー”

 『メルカリ』などのフリマアプリでよく見られる価格の交渉。スマホでも手軽に出品でき、近年は副業としても人気で、“本業”として月に数十万円を稼ぐ主婦もいるなど隆盛を見せるフリマアプリ。上手く使えば稼げる。しかし、それを阻む一部の困ったユーザーがいて……。 

「フリマアプリとして『メルカリ』は後発ですが、'21年の“利用したことがあるフリマサービス・アプリ”という調査で1位となりました。メルカリの大きな特徴として“値下げ交渉”が容認されている点があります」(ITジャーナリスト)

 メルカリで商品を出品すると、「商品ページ閲覧数」「いいね数」が一定数あれば、必ずといっていいほど冒頭のような交渉のメッセージがコメント欄に投稿される。

『ヤフオク!』ではコメント欄での値段交渉は禁止されている(以前は『値下げ交渉機能』を導入していたが'21年に終了・後述)。

ヤフオク以降、フリマサービスは多数登場しましたが、値下げ交渉を容認し、それを“文化”にしたのはメルカリといえるでしょう。フリマサービス黎明期でもヤフオクの質問欄で値下げ交渉する人も一部いました。

 しかし、出品者が提示した金額を下回る金額で買おうとしているわけです。当然ながらその行為は嫌われるものでした」(前出・ITジャーナリスト、以下同)

 先発であるヤフオクとの差別化する意図もあったのか、メルカリは値下げ交渉を禁止していない。それゆえコメント欄に交渉が飛び交う。出品者からの評判は……。

値下げを求める利用者への出品者のホンネ

値下げするのはもちろん、指値で購入しようとしたり、値下げを了承しても保留されたり……(コメントはイメージです)
値下げするのはもちろん、指値で購入しようとしたり、値下げを了承しても保留されたり……(コメントはイメージです)

「値下げ交渉はめちゃくちゃウザい。出品した直後に値下げ交渉されるのは腹が立ちますね」(出品者、以下の「」はそれぞれ別の出品者の声)

「いきなりタメ口だったり、値下げを断ると暴言吐かれたり。今は値下げ交渉のコメントは即削除してます」

値下げを要求されて、“まぁ多少はいいか”と値下げしたら、“○○○円で考えているのですが?”と、さらに低い金額で返ってきて……。なんであんたが値段決めるんだよと。でもこういう人少なくないです」

「せっかく値下げしてあげたのに、“高額な商品ですので、もう少し考えさせてください”とか……。ナメてんのかなと思います」

“サイズが不安なんで値下げしてもらえませんか”とコメントされたことがあります。当然無視しました。あと“子どもがずっと欲しがってるもので……”とか情に訴えるような人も。知らんがなという話です」