目次
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ー 撮影を止めようと腕をつかんで離さず
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ー ケガの具合がひどく、会える状態ではなかった
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ー 局長と被害女性Bさんのところへ伺うと明言した音声 ー 刑事と民事両方での訴訟も検討

「なに、待たせるわけ? 面倒な客にあたったよ。大手の企業でも平気で俺を待たせるやついるし。これだけ待たされて耐えられない」

 9月7日の午後1時ごろ、都内の閑静な住宅街にある高級マンションの廊下に男性の怒声が響いた。集荷で訪れた麹町郵便局の局員(以下、A氏)だった。この後、集荷を依頼した女性(以下、Bさん)に暴力を振るい、ケガを負わせ、警察が出動する事態に。Bさんから相談を受けた知人女性が打ち明けてくれた。

撮影を止めようと腕をつかんで離さず

「Bさんはこの日、集荷と配達の2件を手配していたので、インターホンが鳴ったときに、モニター越しに“集荷ですか、配達ですか”と尋ねたそうです。ところが、A氏がうつむいて、声が聞き取りにくかったので、もう一度尋ねたところ、舌打ちをして“集荷だってば”といら立った口調で返事をしたそうです」

 この後、Bさんが受け取った送り状に宛名を記入したいことを伝えると、A氏は激しく地面を踏みつけ、冒頭の言葉を発した。その後も廊下をうろうろしながら文句を言い続けるA氏に恐怖を感じたBさんは証拠を残すため、スマートフォンで動画を撮影。これをA氏が力ずくで止めようとした。

「スマホを構えると、それを弾き飛ばされ、そのままA氏の手が顔に当たったそうです。拾ってまた撮影しようとすると今度は突き飛ばされるような形に。その後、共にエレベーターに乗って、Bさんがフロントのコンシェルジュに助けを求めに行ったところ、A氏はそのまま出口のある階下まで降りようとしていたそうです。

 エレベーターに同乗していた人がドアを開けたままにして、逃げられないようにしてくれたと言っていました。逃げられなかったA氏は撮影を止めようとBさんの腕をつかんで離さず、警備員や警察官が来てようやく落ち着いたそうです」(知人女性、以下同)

 編集部でも動画を確認したが、確かにスマホを叩き落とされ、天井が映っている場面や、A氏がつかもうとするところ、エレベーターで逃げようとする姿が撮影されていた。その日のうちに郵便局側は部長C氏らが直接謝罪に訪れるも、翌日に態度が一変する。