球史に残るどんコメ5選

 例を挙げればキリがないので、ここではもっとも有名などんコメを5つ紹介しよう。

1.「早稲田大学から入団します。三塁の岡田彰布です」

 阪神入団会見のときの第一声で、この頃から既にどん語の徴候がみえる。その頃、阪神には不動の三塁手掛布雅之氏がいた。本人は早稲田で三塁だったので言ったつもりだったが、この言葉が掛布氏に対するポジション奪取の宣戦布告だと捉えられ、今で言う“炎上”をしたとのこと。

2.「期待してもらって結構です」

 阪神監督就任時の挨拶。「優勝しますよ」と言う意味で、翌年には有言実行。リーグ優勝を果たした。

3.「おかしなことやっとる」

 判断ミスをしている選手に対しても使われ、すごい活躍をした選手にも言われ、怒られているのか、誉められているのか判断しかねる言葉。

4.「これやったら大したもんだ」

 誉めているのかと思いきや、無理な攻め方や守り方をしている場合に使われる皮肉で、意図を汲み取りにくい。

5.「打たれろ! めちゃめちゃやったれ!」

 2005年9月7日リーグ優勝を決めた年の重要な中日戦で1アウト満塁のピンチだった守護神・久保田智之投手にかけた言葉で、「打たれてもいいから、思いっきり投げろ」の意味。