3位 市川猿之助(46)67票

「『半沢直樹』の第2シリーズでの“詫びろ~、詫びろ~、詫びろ~”8連発シーンのイメージから、ポスト香川照之は猿之助が一番相応しいでしょう」(57歳男性)

 香川と同じ歌舞伎役者ということも好材料に。

「歌舞伎役者の押し出しの強さがあり、上品でいて下世話な感じが悪役的」(65歳男性)

 歌舞伎でもドラマでも、クセのある役どころが多い。

「猿之助さんは亀治郎時代からすでに気持ちの悪い悪役をやっていました。迫力や貫禄だけでない、薄気味悪さも持ち合わせているんですよ。悪役のオファーはこれからも来ると思います。ポスト香川の一番手と言ってもいいと思いますね」(吉田氏)

4位 遠藤憲一(61)64票

 多かったのは、「顔にコワモテ感がある」「いかつい」というコメント。圧倒的な“顔面力”が支持されている。

「顔がいかつくて迫力がある」(40歳女性)

「顔に凄みがあり、悪役に向いてそう」(50歳女性)

遠藤憲一
遠藤憲一

 眼力とコワモテの風貌で40代までは悪役として引っ張りだこだった。

「北野武監督の『その男、凶暴につき』にも出演してコワモテのイメージが定着しました。'09年にテレビ東京系の『湯けむりスナイパー』で連ドラ初主演を果たしてイメチェン。コミカルな演技や人情味のある役もこなすようになり、仕事の幅が広がっています」(前出・テレビ誌ライター)

 '20年に『竜の道 二つの顔の復讐者』(フジテレビ系)で久々に本格的な悪役を演じると、昔のエンケンを知らない若い人の間では戸惑いの声も。

5位 古田新太(56)60票

「いかつい顔が見る人を圧倒するし、にらまれたらかなりの迫力がある」(67歳男性)

 やはりこちらも“顔面力”が支持を集めた理由らしい。

『逃げるは恥だが役に立つ』で星野源の上司のゲイ役を演じた古田新太。ちなみに恋人は成田凌
『逃げるは恥だが役に立つ』で星野源の上司のゲイ役を演じた古田新太。ちなみに恋人は成田凌

「朝ドラでは『あまちゃん』で芸能プロデューサーの“ふとまき”こと荒牧太一、『とと姉ちゃん』では主人公と対立する電化製品メーカー社長の赤羽根憲宗を演じました。『半沢直樹』の東京中央銀行副頭取・三笠洋一郎は、“中ボス”的な役柄でしたね」(前出・テレビ誌ライター)

「破天荒な役者のイメージ」(67歳女性)

「不気味でほかとは違う雰囲気を出しそう」(60歳女性)

 えたいの知れなさが悪役に向いているのかも。

6位 唐沢寿明(59)51票

 もともとはさわやかなトレンディー俳優だったが、『白い巨塔』(フジテレビ系)の冷酷な財前教授を演じたことで悪役イメージが定着した。一見優しそうだけど実は怖い、という意見が多数。

『24JAPAN』(テレビ朝日系)で主役を務める唐沢寿明
『24JAPAN』(テレビ朝日系)で主役を務める唐沢寿明

「昔からいる俳優さんで人気が高く、爽やかなのにボスのイメージがあるから」(45歳女性)

 トレンディー路線から、“ラスボス”へイメチェンもできそう?

「ランキングで、唐沢さん以外は個性派じゃないですか。二枚目でトレンディー系って基本的にいい人の役しかやらないんです。だから唐沢さんの悪役って、新鮮でいいと思います」(吉田氏)