プロが厳選したおすすめスーパーの地元食4つ

フレンドフーズ 下鴨店(京都府)
京都府京都市左京区下鴨北園町10-6 営業時間10:00~21:00

井上佃煮店のちりめん山椒750円(写真提供:菅原佳己さん)
井上佃煮店のちりめん山椒750円(写真提供:菅原佳己さん)
【写真】スーパー研究家が厳選したおすすめ地元グルメ

ちりめん山椒(井上佃煮店) 750円(税込)

「京都産の大豆で作ったくみ上げ湯葉、京野菜の漬物など、質の高い地元食の品ぞろえが豊富。なかでもすごいのが、135年の歴史に幕を下ろした老舗『井上佃煮店』の味を復活させたこと。

 1度は京都から姿を消した名店の味でしたが、フレンドフーズの社長は佃煮店の社長と娘さんを説得、店に招き入れたのです。ちりめん山椒は井上佃煮店のブランドのまま、フレンドフーズで売られています。地元民に信頼され京都中からファンがやってくるお店です

ジミー 那覇店(沖縄県)
沖縄県那覇市銘苅3-8-5 営業時間9:00~21:00

ジミー那覇店のアップルパイ1780円(写真提供:菅原佳己さん)
ジミー那覇店のアップルパイ1780円(写真提供:菅原佳己さん)

アップルパイ 1780円(税込)

※人気の焼き菓子を中心にネットストアでも購入可能。

「外壁に描かれているのはJimmy'sの文字。店内に入るとアップルパイの焼ける香りが漂ってきて、アメリカを感じさせます。戦後、米軍基地で働いていた現社長のお父さんが“沖縄の人にもアメリカの味を食べさせたい”とベーカリーから出発したそうです。いまや沖縄では、アップルパイと言えばジミーといわれるほど。デリカテッセンも魅力的で、ロティサリーチキンから沖縄の郷土料理まで幅広く網羅されています。那覇店併設のレストランで食べられるので足を運んでみてください」

ファミリーストアさとう(岐阜県)
桐生店/岐阜県高山市桐生町2-271 営業時間9:00~21:00、元日休業

塩丸いか972円(写真提供:菅原佳己さん)
塩丸いか972円(写真提供:菅原佳己さん)

塩丸いか 972円(税込)

※高山市内に7店舗を展開。塩丸いかは2ハイ入り、ネットストアでも購入可能。

「岐阜県高山市は、かつては“陸の孤島”と呼ばれたほど山深い地域。だからこそ限られた食材を活かし、個性あふれる地元食が数多く生まれています。地元で7店舗を展開する『ファミリーストアさとう』は、そんな地元食の宝庫。塩丸いかはもちろん、マツコ・デラックスさんが絶賛した『あげづけ』などのお惣菜はぜひチェックを」

末広ショッピングセンター(高知県) 本店/高知県土佐郡土佐町田井1353-2 営業時間9:00~19:30

すえひろおばちゃんのはいからケーキ322円(写真提供:菅原佳己さん)
すえひろおばちゃんのはいからケーキ322円(写真提供:菅原佳己さん)

すえひろおばちゃんのはいからケーキ 322円(税込)

※味はゆず、文旦など特産品を活かした全6種。ネットストアでお取り寄せ可能。

「2020年に高知県が主催する『高知のうまいもの大賞』で入賞した蒸しパン。直径14センチでボリューミー、ゆずやショウガ、文旦など地元の食材を使って作られています。ほかにもお惣菜や加工品、お酒など多くの自社オリジナル商品があるので、展示会などでお目にかかったとき、スーパーではなく食品会社の社長だと思っていたほど。高知市内から高速で1時間ほどの町に2店舗あるんですが、本店の隣には宴会場もあって、コミュニティーセンターとしての役割も担っています」

教えてくれたのは…菅原佳己さん
スーパーマーケット研究家、一般社団法人「全国ご当地スーパー協会」代表理事。全国のご当地スーパーを訪ね歩き、埋もれた日常食の発掘とその魅力を各メディアで発信している。『47都道府県 日本全国地元食図鑑』(平凡社)ほか著書多数。