NAHA協会にM氏の資格について尋ねてみると

 現地でいい噂を聞かないM氏だが、スクールに生徒が増えた理由が吉川の存在だ。

「ひなのさんが、'19年にSNSで《私のアロマセラピーの先生》という紹介文とともに、M氏とのツーショット写真を掲載したんです。その後も《先生のお店(ハートマーク)絶品アサイーボウルが娘もわたしも大好き》と、M氏が経営する店を絶賛したことで、ハワイ好きの日本人女性の間で有名になり、生徒が急増したんです」(前出・美容誌編集者)

 急増した日本人の生徒に対応するためか、M氏は規約違反を行うように。

M氏のスクールは、'11年にレベル1と2の資格を英語で教えるNAHA協会の認定校としてスタートしました。彼女はレベル1と2の資格しか持っていないので、通常であれば、レベル3を教えることはできません。しかしM氏はホームページにも記載しているように、日本語で指導していたほか、NAHA協会に無断で、指導できないはずのコースや教師育成コースを加え、日本でのフランチャイズ展開も行っていたのです」(現地の美容関係者)

NAHA認定コースの受講数は全10回、1回2時間と記載されている
NAHA認定コースの受講数は全10回、1回2時間と記載されている
【写真】吉川ひなのも騙された! 疑惑のレッスン内容と改ざん疑惑のある認定書ほか

 M氏がNAHA協会の資格を取得したスクールに、彼女が持つ資格について問い合わせたところ、

「NAHAのレベル1とレベル2を合わせたものです」

 とのことで、レベル3の資格はやはり持っていない。

「ひなのさんがSNSにM氏との写真をアップし“アロマの先生”と紹介した際には、M氏は《米国のクリニカルアロマセラピスト&ハワイアンハーブ、両方ね》とコメント欄に書き込みしていました。クリニカルとは本来レベル3のことですが、M氏はレベル2の修了者への認定書にも“クリニカルアロマセラピスト”と記載しているため、ひなのさんはNAHA協会に認定されていないコースを受講している可能性があります」(前出・現地の美容関係者)

 別のNAHA認定コースの受講生が、M氏が行っていた悪質な手口を明かしてくれた。

「NAHAはアメリカ最大級のアロマ協会のため、ルールが細かく決められています。協会の規定ではレベル1は50時間、レベル2は200時間受講しないと認定書をもらえないのですが、M氏のスクールではどちらも2時間×10回で指導していました。そんな違法行為がNAHA協会にバレそうになったので、数年前に似たような名前の米国ハワイセラピーなる協会を自分で立ち上げたんですよ」