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ー 人気サッカーマンガ『シュート!』の実写版でSMAPと
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ー 素晴らしかった織田裕二のセンス

《まだぎこちない新人女優の、ふとした煌めきを一瞬で掬い取って映像に焼き付けるその手法は、鮮やかで軽やかで普段はおちゃらけているようなのに瞳の奥は厳しいそんな映画監督だった大森監督、早すぎます。残念です》

 斉藤由貴が、悼んだのは、急逝した映画監督の大森一樹さんについて。11月12日に急性骨髄性白血病のため、病院で息を引き取った。

「'86年公開の映画『恋する女たち』は、斉藤さんの2作目の主演映画。それを撮ったのが大森監督でした。大森監督は斉藤さんの主演映画を立て続けに3作撮り、そのひとつで斉藤さんは日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞しています」(映画ライター)

斉藤由貴
斉藤由貴

人気サッカーマンガ『シュート!』の実写版でSMAPと

 斉藤にとって、大森さんは自分をスターへと押し上げてくれた“恩人”だ。それは歌手の吉川晃司も同じ。

「'84年に公開された吉川さん初主演映画『すかんぴんウォーク』から続く3部作も、大森さんの監督作品です。俳優としても活躍する吉川さんの原点は大森監督の映画でした。新作の構想についても聞いていたようで、さぞショックだったはず」(同・前)

吉川晃司
吉川晃司

 大森監督は大阪で生まれ、兵庫県芦屋市で育った。大学は医学部へ進学したが……、

「自主製作した映画が高い評価を得て、医者にはならず映画業界に進みました。村上春樹さんの小説『風の歌を聴け』の映画化や、映画『ゴジラVSビオランテ』など、幅広く何でも撮る人でしたね。のちのスターの初主演映画といえばSMAPもそうでした」(映画雑誌編集者)

 '94年公開の人気サッカーマンガの実写版映画『シュート!』は、'96年に脱退する森且行を含む“6人組”SMAPの初主演映画だった。

まだSMAPが売れていない時期でしたが、仕事の関係で全員そろうことはほぼなかったよう。すでに映画デビューしていた稲垣吾郎さんは忙しくて撮影になかなか来られず、劇中ではケガをして試合を退場したことに。ですが急きょ撮影に参加できることになったので、決勝戦ではケガが治ったことにして参加させました(笑)」(同・映画雑誌編集者)