家族3人と犬5匹、とっても幸せ

 現在の假屋崎さんは、新たな本邸となった鎌倉で17歳年下のパートナーと、1人の同居人、そして犬たちと「3人と5匹暮らし」をしている。以前週刊女性に「ネコ好き有名人」として登場したこともある假屋崎さんだが、現在はすっかりワンちゃんたちを溺愛中だとか。

全国各地の花を使用した假屋崎さんの作品と、歴史的な建築物の見事なコラボレーション(撮影/佐藤靖彦)
全国各地の花を使用した假屋崎さんの作品と、歴史的な建築物の見事なコラボレーション(撮影/佐藤靖彦)
【写真】假屋崎省吾先生の作品、歴史的な建築物と見事なコラボレーション

「ずっと猫派だったのですが、犬も大好きになりました!(笑)。犬は愛情を注げば注いだだけ返ってくる。家に帰ると大はしゃぎで私を迎えてくれます(うっとり)」

 ブログにもよく登場するかわいい子たちは、小型犬が3匹、大型犬が2匹。

「小型犬は、安藤優子さんが飼ってらっしゃるワンちゃんと姉妹になるフレンチブルドッグが1匹、姉妹は最近6年ぶりの再会を果たしました。それとチワワが1匹、そして保護犬だったミックスの子が1匹います。大型犬はスパニッシュ・マスティフ1匹とレオンベルガーが1匹。散歩も3回に分けて行かないといけないので大変! でも本当にかわいいです」

 では、人間のご家族のほうは?

「もうパートナーとは20年近くになりますね。いるだけで支えになってくれる存在です。同居人も、家のことをいろいろしてくれる大切な存在。

 世の中には男女、男男、女女といろんな幸せのかたちがありますでしょ。また、なかなか相手に出会えないって人もいるでしょう。一生をひとり暮らしでもその人なりに人生を謳歌すればいいと思います。うちはもう本当にありがたいことに家族に囲まれ、犬に囲まれ、幸せに暮らしています」

假屋崎省吾さん(撮影/佐藤靖彦)
假屋崎省吾さん(撮影/佐藤靖彦)

 そんな家族を支えていくには身体が資本。健康管理には気を使い、口にするものは基本的に自炊したものだという。

「私、糖尿病なので、市販のものが悪いというわけではないけど、なるだけ自分で作って食べるようにしているんです。材料も吟味して、おだしもちゃんと取って。有機野菜はやっぱり高いけど、身体のことを考えるとそっちのほうがいいんです。食材をいただくために、ふるさと納税も本当によく使ってますよ。ワンちゃんのペットシーツを手に入れるのにも使いますけど」

 現在は幸せいっぱいの假屋崎さん。2023年の2月には新しい地元・鎌倉の名所である鶴岡八幡宮での個展も予定されている。

「今、この値上げ値上げの世の中、気概のある政治家も少なくなり、世界情勢も混沌とし、殺伐としている雰囲気、人の心が荒んできていると思います。ぜひ美しいものを見に足を運んで、少しでも優しい気持ちになっていただければと思います」

 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)の人気で注目が集まっている鎌倉の歴史的建築物と、假屋崎さんの作品のコラボが、今から楽しみだ。

「旧岩崎邸庭園で堪能する『美』」 〜12月4日(日)9:00~17:00(最終入場16:30)重要文化財 旧岩崎邸庭園 館内 問い合わせ:旧岩崎邸庭園サービスセンターTEL03-3823-8340

かりやざき・しょうご 1958年東京都生まれ、華道家。東京・銀座 假屋崎省吾 花教室主宰。繊細かつ大胆な作風と独特の色彩感覚を持ち、美輪明宏氏より「美をつむぎ出す手を持つ人」と称される。世界各地で日本伝統文化の「華道」を広める活動にも精励している。

(取材・文/高松孟晋)