そもそも『SLAM DUNK』をあまり知らない

 ちなみに引用した“製作スタッフの声”は、別の部分でも炎上を生んでいる。以下の発言がその原因だ(以下、『COURT SIDE』より引用)。

《コミックで読んでいた時は“青春おバカな感じ”があったんですけど(笑)》

《そもそも『SLAM DUNK』をあまり知らなかった》

《最初は“『SLAM DUNK』、こんなんで少年の心、掴めるのかよ”って思ってたんですけど(笑)》

「これらの発言に対しては、“馬鹿にしている”、“スタッフなのに作品へのリスペクトがない”とだいぶ炎上しましたね……。技術系のスタッフが、作品に注ぎ込んだ技術を語ることは、どういう評価となろうが良いと思います。それに悪い評価を下す人もいますし、逆に“そんなにすごいなら観たい”という人もいるでしょう。
 
 ただ、“こういうことをスラムダンクのサイトで言ったらマズいんじゃないか”という意識が、関わっている人の誰にもなかったのか……。そりゃこんなこと言ったらファンは怒るでしょという話でしかない。“作品への愛”とか、そういう話以前の問題だと思いますね」(前出・アニメ雑誌編集者)

 公開前から前途多難な劇場版スラムダンク。主人公の桜木花道はデビュー戦からずっとミスや退場をくり返し、結果欠かせないメンバーになった。本作もきっと公開されれば、その評価は……。