そんな炎上した“島内の乱”も冷めやらぬ12月20日、こちらも球団の“カネ事情”に関する発言をしたのが『埼玉西武ライオンズ』今井達也投手。この日、自身のインスタグラムライブにてファン交流をはかっていたのだが、チームメイトの高橋光成投手の話に及ぶと次第に熱が入っていったようで。

 2022シーズンを12勝8敗、防御率2.20の好成績を収めた高橋は、同日に7000万円アップの1億8000万円で契約を更改。会見では当面の目標をチームの優勝、日本一としつつも「自分の夢」である、早期のメジャーリーグ挑戦を球団側に伝えたことも明かした。

 この双方で交わされたという“約束事”について、《優勝させたら(メジャーに)行かせてくれそうってことは、ピッチャーだけじゃなくなってくるよね問題が、結局ね》(ライブ配信を実況したファンのツイッターより引用、以下同)と、残された投手陣、チームに負担がかかってくることを問題提起した今井。

 事の成り行きを注視していたというスポーツ情報サイト・ライターによると、

「またNPB(日本プロ野球機構)が定める、国内FAを取得するのに大学や社会人で7年、高卒で8年。海外FAは一律9年と、高卒の場合は30歳近くになって初めてメジャー挑戦が可能になるフリーエージェント現制度にも、“長すぎる”“キツい”と苦笑い。

 そして、エース格に成長したと思ったらメジャー挑戦の循環を問われて、“でも、エースって言われる人がどんどん抜けてる球団だから”と、国内外を問わずに主力選手が移籍していくチーム事情にも触れたのです」

国内球団とメジャーの査定の違い

 この10年間を見ても涌井秀章投手(『千葉ロッテマリーンズ』に移籍)、岸孝之投手(『楽天』に移籍)、野上亮磨投手(『読売ジャイアンツ』に移籍)と3人の主力投手がチームから去った。また森友哉捕手が『オリックスバファローズ』に移籍したように、野手においても毎年のように主力がFA権を行使する印象がある西武。

 さらに今井は、国内球団とメジャー球団との年俸査定の差についても言及する。

《アメリカと日本って評価の仕方が違うんですよ。日本は何勝して何敗して何イニング投げて防御率がいくつでって所でアナタはこの成績だからこのくらい払いますって契約だと思うんですよね。米国は選手一人のステータス、能力というかそういうものにお金を払うんですよ》