女性である亜季が、“妊夫”である桧山のパートナーとして何を思いどう行動するのか。伝えたかったのは“妊娠の大変さ”だけではなく、亜季の目を通して、パートナー側の視点も繊細に描いた。

晴れやかな気分になれる作品に

「脚本家や監督、プロデューサーの皆さんもそれぞれ立場が異なります。結婚されてる方もいれば、未婚の方も、お子さんがいる・いないといった違いもあります。それぞれ作品に携わる方々のバックグラウンドや感性が違うことがより生きる作品ですので、チームライティングの方式で脚本を執筆していただきました。登場するキャラクターひとりひとりの人生を否定するようなストーリーにはなっていませんし、見てくださった方にとって、自分が否定されるような気持ちにならない、晴れやかな作品になっているという自負はあります」

 説教くさくならず、エンタメとして魅力的な作品へ。

「この複雑な世界観の中で、素晴らしいキャストの皆さまがドラマへの没入感をさらに醸成してくれたと思っています。キャラクターたちの心境変化を純粋に楽しんで見ていただけると幸いです」

『ヒヤマケンタロウの妊娠』テレビ東京系 毎週木曜深夜0時30分〜放送中 Netflixで独占配信中 (C)坂井恵理・講談社/テレビ東京